コナズ珈琲 岡崎美合店、11月27日開業──郊外複合ゾーンに新たな「滞在型カフェ」、カインズ・イオンタウンと連動する集客拠点へ
株式会社KONA’S(東京都渋谷区)が展開するハワイアンカフェレストラン「コナズ珈琲」は、2025年11月27日(木)、「コナズ珈琲 岡崎美合店」を開業する。愛知県では江南店、守山店に続く3店舗目で、全国では51店舗目となる。
新店舗は「カインズ岡崎美合店」と共同駐車場(451台)を持つ敷地に位置し、商業集積エリアとして近年成長著しい美合地区の新たな飲食拠点となる。周辺には「イオンタウン岡崎美合」も立地し、日常型ショッピングとファミリー層を中心とする滞在ニーズの両面で回遊性を高めるポジションを取る。
カインズやイオンタウンが担う「生活必需」「日用品」軸に対し、コナズ珈琲は“滞在価値”と“体験価値”を加える役割を持つ。買い物前後の休憩や休日の家族利用など、1〜2時間の滞在時間を想定した空間構成で、時間制限のない店舗運営を特徴とする。空調付きインナーテラス14席、テラス20席を備え、愛犬同伴利用も可能とした設計は、近隣ホームセンター利用客やペット関連購買層との親和性を意識した構成といえる。
岡崎市美合エリアは、岡崎ICから車で約10分、名鉄「美合」駅から車で5分の距離にあり、名古屋都市圏の郊外ベッドタウンとして人口38万人規模を擁する。郊外型商業の集積が進む中、駐車利便と回遊導線を確保したゾーンが形成されつつあり、コナズ珈琲のような“目的性+滞在型”業態がエリアの商業バランスを支える構造が見えてきた。
ブランドコンセプトである「いちばん近いハワイ」は、単なる演出ではなく、滞在型飲食としての再現度を高める装置として機能する。店舗ごとにデザインを変える「100店舗100デザイン」を掲げ、岡崎美合店ではペインティングアーティストLOOSEMAN氏による壁画を設置。視覚的な華やかさだけでなく、SNS拡散やファミリー層の撮影需要も想定した空間演出がなされている。
メニュー構成は「ストロベリー&バナナホイップパンケーキ」や「アボカドハンバーグロコモコ」、「ガーリックシュリンププレート」などの主力商品を中心に、ボリュームと写真映えを両立させた展開。食事利用・デザート利用・カフェ利用のいずれにも対応できる設計で、時間帯別の利用ニーズを取り込む。店内焙煎コーヒーや「Kona’sオレ」といったドリンクメニューも強みで、単価と滞在時間をバランスよく確保できる構成である。
一方で、商業施設側から見ると、コナズ珈琲は周辺施設への「感性系テナント」の導入効果をもたらす存在となる。大型ホームセンターや日常品主体の施設は、滞在時間が短く買回り効率を重視する傾向があるが、カフェ・レストランを伴うゾーン形成により来街滞在時間が延び、週末来客の目的多様化が進む。特にペット同伴対応という点では、カインズとの相乗効果が高く、顧客導線の共有が期待される。
背景には、日本人にとっての「ハワイ」そのものが持つ特別な心理的価値がある。ハワイは日本人が初めて親しんだ海外であり、安心できる“非日常”の象徴である。コナズ珈琲はその“憧れ”を飲食空間として具現化し、郊外生活の延長線上に「癒し」と「異国情緒」を共存させることで、商業ゾーンの滞在価値を高めている。
岡崎美合店の開業により、同エリアの商業集積は日用品からライフスタイル、リゾート体験までを一体的に楽しめるゾーンへと進化する見通しである。買い物と飲食が連続する導線設計のなかで、コナズ珈琲は“ハワイ文化を媒介にした滞在型商業”の象徴的ブランドとして、岡崎商圏の新たな中核を担うことになりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【コナズ珈琲 岡崎美合店 概要】
店舗名 :コナズ珈琲 岡崎美合店
所在地 :愛知県岡崎市美合町字入込13番4 ※「美容プラージュ」と同住所
営業時間 :平日10:00‐22:00(L.O21:00)
土日祝9:00ー22:00(L.O21:00)
定休日 :なし ※年末年始を除く
席数 :84席(うちインナーテラス14席)、テラス20席
駐車場台数 :451台 ※「カインズ 岡崎美合店」と共同







