アシックスがキャナルシティ博多に直営店を開設 ランニング×ライフスタイル融合で福岡初の拠点に
アシックスジャパンは、福岡市博多区のキャナルシティ博多に新たな直営店「ASICS CANALCITY HAKATA(アシックス キャナルシティ博多)」を11月14日に開業する。ランニング用品と「ASICS SportStyle(アシックス スポーツスタイル)」を同時に扱う九州初の店舗で、国内では7店舗目となる。これまで同施設では期間限定のポップアップストアを展開しており、常設化を求める声が多く寄せられていた。今回の出店は、アシックスが福岡におけるブランド発信拠点を確立する動きとして注目される。
店舗面積は約76平方メートル。ホワイトとシルバーを基調に、木什器や人工大理石調の床を配したシームレスなデザイン空間とし、スポーツと日常を連続的に感じられる構成とした。店内には、3D足形計測サービス「ASICS FOOT ID 3D」を導入。4台のカメラで両足を同時に撮影し、足長や足高、アーチ高など5項目を約15秒で測定できる。事前予約は不要で、無料のサービスとして提供される。体験を通じてシューズ選びの精度を高め、顧客との継続的な関係構築を図る狙いがある。
商品構成は、直営店限定モデル「GEL-KAYANO 32 LUXE(ゲルカヤノ32 リュクス)」をはじめ、「GEL-KAYANO 14」「GEL-NIMBUS 10.1」「GEL-CUMULUS 16」など、機能性とデザイン性を両立したモデルが中心。1993年の発売以来30年以上愛される「GEL-KAYANO」シリーズなど、ブランドのDNAを象徴するアイテムを展開する。また、ランニングシューズの技術をライフスタイルに応用した「ASICS SportStyle」では、国内外のファッション感度の高い層から支持を集めるモデルを揃え、従来のスポーツ愛好者だけでなく若年層にも訴求する。
近年、アシックスはスポーツメーカーの枠を超え、グローバルでファッションブランドとしての地位を確立しつつある。海外ではKITH、Jil Sander、HAL Studios、AURALEEといったブランドとの協業を重ね、パリやソウル、ニューヨークのストリートカルチャーにおいても高い評価を得ている。若者のファッションにおいても、NIKEやADIDASと並びアシックスのクラシックモデルが再評価される動きが広がっている。こうした潮流のなかで、国内市場でもライフスタイル提案型の店舗展開を強化しており、今回のキャナルシティ博多はその象徴的な一歩といえる。
キャナルシティ博多は、観光客と地元客が交錯する福岡の中心商業地であり、ナイキやアディダスなどのグローバルブランドが並ぶ。そこに国内発ブランドとしてアシックスが加わることで、競争の枠組みを超えた新たな共存関係が生まれる可能性がある。スポーツとファッションを融合させた同店のアプローチは、ブランド体験を重視する来館者層に新しい選択肢を提示するだろう。
アシックスは「Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神)」をスローガンに、身体を動かすことの楽しさを日常に広げる活動を続けている。キャナルシティ博多での新店舗は、ランニングカルチャーと都市生活を結ぶ新たな接点として、福岡の商業シーンに新風を吹き込む存在となりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
〇店舗概要
名称: ASICS CANALCITY HAKATA(アシックスキャナルシティ博多)
所在地:福岡県福岡市博多区住吉1-2-22 キャナルシティ・オーパ 2F
電話番号:0120-068-806
取扱品目:「アシックス」ブランドのランニング用、トレーニング用シューズ、ウエア、バッグ、アクセサリーなど
「アシックススポーツスタイル」カテゴリーのシューズ
面積:76.39平方メートル(約23.11坪)
営業開始日:2025年11月14日(金)
営業時間:10:00~21:00
定休日:不定休








