不二家が「ペコちゃんmilkyドーナツ」で三大エリアに常設展開──ミルキーの味を日常のスイーツ体験へ
不二家が展開するドーナツ専門店「ペコちゃんmilkyドーナツ」が、この秋、大阪・新潟・愛知の3エリアで初の常設店舗を同時期に開業する。大阪府のイオンモール大阪ドームシティ、新潟県のそよら三条須頃、愛知県のmozoワンダーシティの3施設で、いずれも2025年11月上旬のオープンを予定している。2024年に誕生した同ブランドは、創業115周年を迎えた不二家が次世代に向けて打ち出す新業態のひとつであり、菓子メーカーとしての知名度と店舗網を活かしながら、日常的に手に取れるスイーツ市場への再進出を加速させている。
「ペコちゃんmilkyドーナツ」は、不二家のロングセラーキャンディ「ミルキー」のやさしい風味を再現したドーナツブランドである。生地にはミルキーと同じ北海道産練乳を練り込み、米油で揚げることで軽やかな口どけに仕上げている。代表商品の「milkyドーナツ」(各199円)は、プレーン・いちご・チョコレートに加え、季節限定のキャラメル味を展開。「milkyクリームドーナツ」(各212円)は、ロイヤルミルキーティーなどの限定フレーバーを順次導入し、通年でのリピート需要を意識した構成となっている。
今回の3店舗はいずれも地域初の常設出店であり、商業施設の特性に合わせた導線づくりが特徴的である。大阪ドームシティ店はドーム直結の1階食品フロアに位置し、イベント来場者や近隣ワーカーの持ち帰り需要を想定。そよら三条須頃店は日常使いを意識した近隣型モール内に設けられ、家族層や学生が気軽に立ち寄れる環境を整える。mozoワンダーシティ店は1階「Food Marché」内に配置され、地元色の強い食物販ゾーンの中で“素材と可愛さ”を両立したスイーツとして存在感を発揮する。
不二家はここ数年、既存の洋菓子店ブランドに加え、「西洋菓子舗 不二家」や「不二家 銀座」など新フォーマットを次々と展開している。その中でも「ペコちゃんmilkyドーナツ」は、“ミルキーの味をリアルな体験として再構築する”ことをテーマに、店舗空間そのものをブランド体験の場として設計している点が特徴である。イートインとテイクアウト双方に対応し、アクリルチャームなどオリジナルグッズも取り扱うなど、キャラクターの世界観を日常に取り込む仕組みが整っている。
創業以来、ペコちゃんとともに“やさしい甘さ”を届けてきた不二家にとって、このドーナツ業態は単なる新商品ではなく、長年培ってきたブランド資産の再編集と位置づけられる。かつて子どもだった世代が親となり、再びペコちゃんの笑顔と出会う──その循環をリアル店舗で体験できることが、「ペコちゃんmilkyドーナツ」の最大の魅力である。不二家は今後も各地で常設店舗を拡充し、“ミルキーの優しさを手に取れる距離”へと広げていく構えだ。以下、株式会社不二家のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
ペコちゃんmilkyドーナツ イオンモール大阪ドームシティ店
オープン: 2025年11月7日(金)10:00
住所: 大阪府大阪市西区千代崎3-13-1 イオンモール大阪ドームシティ 1F食品フロア
電話番号:06-6695-7668
営業時間:10:00~21:00
ペコちゃんmilkyドーナツ そよら三条須頃店
オープン: 2025年11月7日(金)10:00
住所: 新潟県三条市上須頃5009-1外 そよら三条須頃 1Fフードホール
電話番号:0256-64-8799
営業時間:10:00~21:00







