イオンモール姫路リバーシティー、全館リニューアル ―キッズ・ウェルネス・住まいを軸に地域密着型モールへ再構築―
姫路市南部の中核商業施設「イオンモール姫路リバーシティー」が、約半年にわたる改装期間を経て10月24日に全館リニューアルオープンした。南ビレッジ1〜3階の売場を全面的に刷新し、「美と健康」「キッズ」「ライフスタイル」を三本柱とする再構成を実施。開業から30年を超え、地域の生活基盤として成熟したモールが、次世代ファミリー層と地域密着型のウェルネス需要を見据えた再出発を果たした。
今回のリニューアルでは、特に「親子で楽しむ」体験価値の再構築が中心テーマとなった。兵庫県初出店の屋内型プレイグラウンド「ちきゅうのにわ」は、自然や地球をモチーフにした8つのエリアで、遊びながら学べる体験を提供。運営はイオンファンタジーによるもので、0歳から12歳までを対象とした「学び×遊び」型施設として注目を集める。また、ベビー・キッズ・おもちゃの総合専門店「キッズリパブリック」も新たに開業し、年齢別の売場構成や体験コーナーを設けることで、買い物だけでなく“遊びと発見”を伴う滞在価値を創出した。
加えて、知育玩具を実際に手に取って試せる「タッチ&トライ」コーナーや、完全個室のベビーケアルーム「mamaro™」の導入など、施設全体で育児世帯の利便性を高めた。これらの改装により、南ビレッジは“子育て世代が安心して長時間過ごせるフロア”へと生まれ変わっている。
核店舗である「イオン姫路リバーシティー店」も、ヘルス&ビューティ領域を中心に売場を再編した。「グラムビューティーク」では化粧品や医薬品、健康食品を体験型に展示し、AI・AR技術を活用した「バーチャルメイク」も導入。非接触での色味シミュレーションが可能となり、デジタル技術による買い物体験を取り入れた。また、「イオン薬局姫路リバーシティー店」ではオンライン服薬指導サービスを開始し、スマートフォンアプリ「ポケットファーマシー」と連携して調剤履歴や待ち時間の短縮を図るなど、リアルとデジタルの融合を進めている。
住まいの提案にも新たな展開を見せた。「エクステリアコーナー」では門扉やフェンス、物置など外構商品を中心にリフォーム提案を行い、専門スタッフによる相談対応を強化。「ZACCARA」や文具専門店「Stagraphy」など趣味や手作りを楽しむ店舗も加わり、“家で過ごす時間の質を高める”ライフスタイル提案型の売場へと拡張した。
館全体の環境設計も刷新されている。1階タワーガーデンには約217インチの大型サイネージを新設し、イベントやARコンテンツの発信拠点として活用。東入口「ウェルカムコート」は白と木目を基調にリニューアルし、明るく開放的な導線を形成した。さらに、フードコートには離乳食席やベビーカー置き場、小上がり席を整備し、子ども連れでも快適に利用できる空間に改装。買い物・休憩・食事のすべてで“親子が安心して過ごせるモール”を目指した構成である。
また、ネットスーパー利用者向けに「ドライブピックアップ専用レーン」を新設するなど、オンライン注文とリアル店舗の連携強化も図る。駐車場における利便性の向上は、広域商圏を抱える同モールの課題解決策として効果的に機能するだろう。
姫路市内では、駅前の「ピオレ姫路」や「テラッソ姫路」、郊外の「イオンモール姫路大津」「ゆめタウン姫路」など複数の商業集積が共存する。今回のリバーシティーのリニューアルは、その中で“ファミリー・ヘルス・ライフ”を核とする差別化戦略と位置づけられる。地域の暮らしに寄り添いながら、エンターテインメントと利便性を融合した「生活拠点型モール」への進化が、今後の商業施設再生の一つの方向性を示している。以下、イオン株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【施設概要】
◼ 施 設 名: イオンモール姫路リバーシティー
◼ 所 在 地: 兵庫県姫路市飾磨区細江2560番地
◼ 専 門 店 数: 122店舗
◼ 核 店 舗: イオン姫路リバーシティー店
◼ 敷 地 面 積: 約 64,000㎡
◼ 売 場 面 積: 約 36,000㎡
◼ 責 任 者: イオンモール姫路リバーシティー
ゼネラルマネージャー 岩出 智行(いわで ともゆき)
イオン姫路リバーシティー店
店長 南 孝一郎(みなみ こういちろう)
■ 営 業 時 間: 専門店 10:00~21:00
レストラン街 11:00~22:00
イオン姫路リバーシティー店 1F食料品売場 8:00~23:00
イオン姫路リバーシティー店 1F食料品売場以外 9:00~22:00
※営業時間が一部異なる店舗がございます。






