ロイヤルホスト、北仙台店閉店を経て「イオンモール仙台上杉」に新店舗 ―都市型モールへの移転で地域再展開
ロイヤルホールディングスが展開する「ロイヤルホスト」が、仙台市中心部に開業する「イオンモール仙台上杉」に出店する。2025年10月8日のオープンを予定しており、場所は同モール1階テラスエリアのレストラン・カフェゾーンとなる。
今回の新店舗について、プレスリリースでは「宮城県25年ぶりの新規出店」と表現されているが、実際には長年営業してきた「ロイヤルホスト北仙台店」が2025年9月3日で閉店しており、これを事実上移転させた形での再展開とみられる。発表上はインパクトを重視した“新規出店”の語が用いられているが、地域利用者からすれば馴染みの店舗が姿を変えて戻ってくる格好だ。
北仙台店の営業終了から約1か月の空白期間を経ての再オープンは、立地戦略の転換を象徴している。従来のロードサイド型ではなく、都市型ショッピングモールに拠点を置くことで、買い物や通勤・通学の動線と結びついた利用を狙う。文教地区と住宅街が広がる上杉エリアの特性を踏まえ、ファミリー層から学生、ビジネス層まで幅広い層の需要を取り込むことが期待される。
ロイヤルホストの強みは、高品質な洋食と落ち着いた空間づくりにある。黒毛和牛と国産豚を配合した黒×黒ハンバーグや、創業以来の定番であるコスモドリアなど、手作り感を大切にしたメニュー構成が特徴だ。重厚感と開放感を意識した店内デザインや、ホテル・機内食事業で培った接客力は、他のファミリーレストランとの差別化要素として根強い支持を得てきた。
また、ロイヤルグループは空港や病院といった特殊立地での展開でも実績を積んできた。羽田や福岡といった空港内の飲食運営や、病院施設内のレストラン・売店運営など、幅広い環境で培ったノウハウは、都市型商業施設での店舗運営にも活かされている。
ロイヤルホストは1971年に福岡で1号店を開業して以来、日本のファミリーレストラン史とともに歩んできた存在だ。50年以上にわたる歴史と信頼感は、仙台エリアでの再展開においても強力な資産となる。北仙台店の閉店を経て新たな拠点に生まれ変わるイオンモール仙台上杉店は、地域にとって“懐かしさと新しさ”を兼ね備えた存在として注目されそうだ。
以下、ロイヤルホールディングス株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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「ロイヤルホスト イオンモール仙台上杉店」概要
・正式名称:ロイヤルホスト イオンモール仙台上杉店
・所在地 :宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1-1 1階
・TEL. :022-274-3433
・客席数 :93 席
・店舗面積:301.05㎡(91.07坪)
・営業時間:8:00~22:00(L.O.21:30)







