浅草に“KIELO COFFEE”都内4店舗目 観光地型の体験重視カフェ展開
東京を代表する観光地・浅草に、株式会社After THREEが運営する「KIELO COFFEE ASAKUSA」が2025年8月15日に開業した。2019年の秋葉原での創業以来、同ブランドはシングルオリジンの浅煎りスペシャルティコーヒーを自家焙煎で提供し、サードウェーブを背景に成長してきた。銀座や本郷に続き4店舗目となる浅草店は、雷門から徒歩3分という観光動線の中心に立地し、国内外の来訪者に“本物のコーヒー体験”を届ける拠点となる。
新店舗は「北欧ダイニングと日本の高級旅館の融合」をテーマに空間を設計。障子壁やカリモクチェアなど和の意匠と、北欧インテリアや大テーブルを組み合わせた空間は、従来のサードウェーブ系コーヒーショップとは一線を画す。座席は12席に限定し、混雑しがちな観光地においてもゆったりと滞在できる環境を整えている。観光地ではカフェの利用率が高く、ピーク時には満席になることも多いが、同店は少席数をあえて設けることで価格帯とブランド体験の質を確保する狙いがある。
提供するコーヒーは世界各国から集めたシングルオリジンを中心に約10種類を揃え、浅煎りの持ち味を活かした自家焙煎が特徴。抽出には最新のエスプレッソマシン「mod bar」を導入し、落ち着いた色味にカスタム加工するなど、デザイン性と抽出精度を両立させている。また、北欧シナモンロールやキャロットケーキといったペストリーを添え、浅草観光における休憩やSNS発信の場としても機能する構成だ。
観光地型のカフェは、短時間利用の回転率で成り立つ業態が多い中で、KIELO COFFEEはサードウェーブ的なスペシャルティの要素を基盤にしながら、観光需要に適応した体験重視型へとシフトしている。代表は「チープな観光向け店舗が増える中で、質の高い体験に出会える場を提供したい」と語っており、浅草の街に新たな価値を加える存在となりそうだ。以下、株式会社After THREEのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
KIELO COFFEE ASAKUSA
2025年8月15日グランドオープン
住所：東京都台東区雷門2-10-5-1F
アクセス：浅草駅3分、雷門3分
営業時間：毎日営業8時-18時（8月のみ不定休）
