ゴンチャ、マルイファミリー溝口に初出店 高まるブランド認知を背景にFCとドミナント戦略を加速
台湾発のグローバルティーカフェ「ゴンチャ」が、川崎市高津区のマルイファミリー溝口に初出店する。開業日は2025年8月19日で、場所は同館2階。店舗面積43.60㎡のティースタンド形式で、定番のティードリンクに加えサンドイッチやケーキなどのフードも提供する。客席は設けず、テイクアウトや館内利用に特化した形態となる。
ゴンチャは2015年に日本上陸後、タピオカブームを契機に一気に知名度を高めた。その後ブームの終焉やコロナ禍を経て、ブランドを「お茶のゴンチャ」として再定義。高品質な茶葉の管理と抽出、豊富なカスタマイズ、居心地の良い店舗設計などを軸に、ティーカフェとしての価値を定着させてきた。この確立したブランド認知が、近年の出店加速を支える土台となっている。
現在、国内店舗数は約195(2025年5月末時点)に達し、直営比率は約2割。残りの大半を占めるフランチャイズ店舗が全国展開の牽引役となっている。加盟希望は後を絶たず、認知度の高さが出店候補地や物件確保の優位性につながっている。こうした背景のもと、ゴンチャは需要の高いエリアに複数店舗を集中的に展開するドミナント戦略を推進。既存店舗周辺に追加出店することで顧客を分散させつつ、物流や広告などの効率化を図っている。
立地戦略も多様化しており、商業施設の区画特性や導線に合わせて小規模ティースタンドから大型カフェ型まで柔軟に展開。駅ナカやアウトレット、サービスエリアなど、商業施設の集客機能を活かせる場所に適応させている。今回のマルイファミリー溝口店も、川崎・溝口エリアの高い乗降客数と商業集積を背景にした出店とみられる。
ゴンチャは中長期的に400店舗体制を視野に入れており、さらにその先の1,000店舗構想も掲げる。高いブランド認知を起点としたフランチャイズ加速と、需要を面的に押さえるドミナント戦略は、今後も商業施設におけるカフェカテゴリーのテナント構成に大きな影響を与えそうだ。以下、株式会社ゴンチャ ジャパンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名 :ゴンチャ マルイファミリー溝口店
オープン日:2025年8月19日(火)
所在地 :〒213-0001
神奈川県川崎市高津区溝口1-4-1 マルイファミリー溝口 2F
営業時間 :10:30~21:00
店舗面積 :43.60㎡(13.20坪)
客席 :無し(ティースタンド)