スガキヤ、新業態『金ことぶき。』で本格ラーメン市場に挑戦
スガキコシステムズ株式会社は、2025年2月27日、名古屋市中村区野田町に新業態ラーメン店『金ことぶき。』の1号店をオープンする。これまでフードコートを中心に展開してきたスガキヤが、ロードサイド型の本格ラーメン業態に進出する試みとなる。
スガキヤは1946年に創業し、和風とんこつスープを特徴とするラーメンで東海地方に根付いたブランドだ。手軽でリーズナブルな価格設定と、ショッピングセンターでの展開により幅広い層に親しまれてきた。その一方で、より本格的なラーメンを求める層へのアプローチが課題となっていた。『金ことぶき。』は、これまでのスガキヤとは異なるターゲットを意識した新業態として開発され、ロードサイドでの店舗展開を視野に入れている。
『金ことぶき。』の主力商品は、「とろ豚醤油ラーメン」。スープにはスガキヤが培ってきた出汁の技術を活かしつつ、従来の和風とんこつではなく、背脂を使用した熱々の醤油スープを採用。さらに、国産豚バラ肉を贅沢に使い、スガキヤラーメンの10倍量に相当するチャーシューを提供する。豚の旨味を最大限に引き出したスープに、平打ちの自家製麺を合わせ、なめらかでコシのある食感を実現した。
スープの開発においては、スガキヤの出汁に使用されている魚介の風味を活かしつつ、新たに煮干しを加えた独自の調整を行った。さらに、チャーシューを煮込んだ際の旨味を捨てず、親鳥のガラや香味野菜とともに煮込むことで、コクの深い清湯(チンタン)スープを完成させた。また、醤油ダレには「日本一醤油」などを使用し、芳醇な甘みと旨味を生み出している。
店名の『金ことぶき。』は、100歳の長寿を祝う「金寿」に由来し、「長く愛される店を作る」という想いが込められている。スガキヤがこれまで培ってきたブランド力を生かしつつ、ロードサイド店舗ならではの新しい価値を提供することを目指している。
店舗デザインにもこだわりが見られ、金と赤を基調とした内装を採用することで、従来のスガキヤとは異なる高級感のある空間を演出している。効率的なオペレーションを活かしながら、手作業によるこだわりも残し、クオリティの高いラーメンを提供する。
スガキヤは、東海地方のソウルフードとして確固たる地位を築いてきたが、新業態『金ことぶき。』を通じて、本格ラーメン市場にも進出する。これまでのスガキヤのファン層に加え、新たな顧客の獲得を目指し、ブランドのさらなる拡大を図る。ロードサイドという新たなフィールドでの展開が、スガキヤの次の成長の鍵となるだろう。以下、スガキコシステムズ株式会社のプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
【店舗情報】
金ことぶき。 八田店
■オープン日
2025年2月27日(木)11:00〜
■住所
愛知県名古屋市中村区野田町中深22-1
■電話番号
080-3699-5203
■営業時間
11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
■その他
駐車場15台/駐輪場有