「THE TINY SHOP」全国初の実店舗がルクア大阪に誕生——編集型ショップの新たな挑戦
株式会社ヒューマンフォーラムが手がける「THE TINY SHOP(ザ タイニーショップ)」が、2025年2月28日、ルクア大阪3階に全国初の常設店舗をオープンする。これまでオンラインショップとPOP UP SHOPを中心に展開してきた同ブランドが、実店舗を構えることでどのような展開を見せるのか、業界の注目が集まる。
THE TINY SHOPは、京都河原町に店舗を構える進化型古着屋「森」から派生した編集型ショップだ。世界各国から買い付けた古着やヴィンテージアイテム、雑貨の取り扱いに加え、オリジナルのアップサイクルプロダクトの開発にも力を入れている。環境意識の高まりとともに、ファッション業界でもサステナブルな取り組みが注目される中、同ブランドは独自の視点でリユースやアップサイクルの価値を提案してきた。
セレクトショップとしては、ユナイテッドアローズやビームスなどと同様に、バイヤーが厳選したアイテムを編集し、独自の世界観を提供する業態に属する。ただし、THE TINY SHOPは古着とヴィンテージを中心に据え、さらにアップサイクルやリメイクといった手法を取り入れている点で、従来のセレクトショップとは異なる個性を持つ。
これまでTHE TINY SHOPは、不定期開催のPOP UP SHOPを通じてブランドの認知度を高めてきた。特に開催地ごとに特色の異なるセレクトアイテムを展開し、開店前から整理券を求める行列ができるほどの人気を博している。こうした熱狂的な支持を背景に、今回のルクア大阪への出店が決定した。
ルクア大阪の店舗では、各国から厳選された古着やヴィンテージ雑貨をラインナップするだけでなく、THE TINY SHOPのバイヤーが手がけるオリジナルリメイクブランド「Chinatsu Aoyama(チナツアオヤマ)」のアイテムも展開される。また、系列の「RE;CIRCLE STUDIO(リサークルスタジオ)」が開発したアップサイクルプロダクトも揃え、個性的で持続可能なファッションの提案を行う。
セレクトショップという業態自体はめずらしくないものの、THE TINY SHOPは単なるバイイングにとどまらず、古着の再編集や独自のリメイクブランドを軸にした展開を行う点が特徴だ。特に、サステナブルなファッションや一点物のアイテムにこだわる消費者にとっては、定期的に訪れたくなる魅力的なスポットとなるだろう。
今回の出店を通じて、THE TINY SHOPはブランドのさらなる浸透を図りながら、新たなビジネスモデルの確立を目指す。ファッション業界における持続可能性が求められる中、同店の取り組みがどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目したい。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
THE TINY SHOP ルクア大阪
オープン日:2025年2月28日(金)
所在地:〒530-8217 大阪府大阪市北区梅田3丁目1−3 ルクア3階
営業時間:10:30~20:30