西東京初進出「ミニヨン」──グランデュオ立川に博多発ミニクロワッサン専門店
博多発のミニクロワッサン専門店「MIGNON(ミニヨン)」が、2025年10月3日にグランデュオ立川へ出店する。首都圏では池袋、大宮、新宿に続く4店舗目であり、西東京エリアでは初進出となる。
ミニヨンは1996年に博多で誕生した日本初のミニクロワッサン専門店である。旗艦店であるJR博多駅店はわずか5坪のスペースながら、開業から約30年を経た現在も1日3,000人が訪れ、年間1,800万個を販売するほどの人気を維持している。1日あたり約5万個の販売量は、商業施設の食物販において突出した実績といえる。
その成長を支えるのは、創業以来守り続けている“手折り製法”だ。機械化では再現できない食感を実現するため、すべての生地を手作業で折り込むことにこだわっており、“外はサクッ、中はモチッ”という食感が消費者の支持を集めている。また、チョコクロワッサンの発祥店舗として知られ、チョコレートを練り込んだ独自の生地に板チョコを包み込む製法は他にない強みとなっている。
首都圏への展開は2020年の池袋店から始まり、2022年に大宮と新宿に出店。いずれの店舗も1日1万個以上を販売し、連日行列が絶えない人気店となった。今回の立川出店は、中央線沿線のターミナル駅であり、西東京最大の商業集積地に進出することで、知名度と販路をさらに拡大する狙いがある。
立川は伊勢丹、高島屋、ルミネ、ららぽーと立川立飛など多くの大型商業施設が集積し、都心や多摩地域からも幅広い来街者を呼び込むハブ都市である。駅直結のグランデュオ立川は、日常利用から手土産需要まで幅広く対応できる立地であり、食物販ブランドにとって高い集客力を期待できる場である。既存のベーカリーやスイーツブランドが並ぶ中で、専門性とブランド力を兼ね備えたミニヨンの出店は注目を集めそうだ。
提供商品は「プレーン」「チョコレート」といった定番に加え、季節限定商品や九州名物を活かした「めんたいこ」など多彩なラインアップを展開する予定である。駅ナカという特性から、通勤客の自家需要だけでなく、立川を訪れる人々の手土産需要も取り込むことが見込まれる。
西東京エリアでの初展開となる今回の立川店は、行列が象徴するブランドイメージをどのように定着させるかがポイントとなる。駅直結型商業施設における高回転モデルをさらに発展させ、地域での存在感を高める動きとして、今後の動向に注目が集まる。株式会社生産者直売のれん会のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
・正式表記|MIGNON グランデュオ立川店
・住所|〒190-8554 東京都立川市柴崎町3-2-1 グランデュオ立川 JR立川駅構内(グランデュオ改札内横)
・オープン日時|2025年10月3日(金)
・電話番号|042-540-2126 (店舗直通)
・営業時間|平日・土曜 10:00 〜 20:30日曜・祝日 10:00 〜 20:00
※休業日は館に準ずる。