京王線「調布駅」駅前に500坪超の都市型アミューズメント施設「GiGO調布」誕生
京王線と京王相模原線が交差する多摩エリアの主要ターミナル「調布駅」前に、アミューズメント施設「GiGO調布」が2025年7月15日に開業した。場所は駅中央口から徒歩1分の「調布シーエフビル」1階から3階で、駅南側ロータリーに面する視認性の高い立地に位置する。施設総面積は約517坪と、駅前立地では類を見ないスケールの大型店となる。
出店したのは、全国で200店舗以上のゲームセンターを展開するGENDA GiGO Entertainment。同社は2022年よりセガから事業承継を受け、「GiGO(Get into the Gaming Oasis)」ブランドのもと都市型・駅前出店に注力してきた。今回の出店もその戦略を体現するもので、同社のブランド力と駅前集客力が交差するかたちでの展開となる。
店舗は3フロア構成で、1階にはクレーンゲームを中心とした機種が並び、2階にはプリントシール機や体感ゲーム、キッズ向けのゲームが揃う。3階には65台のメダルゲームをはじめ、音楽ゲーム、ビデオ大型マスゲームなどが配置されており、全体で323台という台数は地域最大級となる。特にメダルゲームはシニア層や親子客の利用が見込まれ、幅広い世代への訴求を意識したゾーニングがなされている。
この調布駅周辺は、すでに複数の大型商業施設が集積し、シネコン併設型の「トリエ京王調布」などとの相互送客も期待できる。また、駅前広場の再整備が2025年度末に予定されており、エリア一帯の歩行者導線の改善と利便性向上が進めば、今後さらなる回遊性の向上も視野に入る。
都市部のアミューズメント施設はコロナ禍以降で一時閉店が相次いだが、近年は再びリアル店舗の強みを活かした大型展開が目立ち始めている。GiGOブランドでは池袋・秋葉原・渋谷などに続き、今回の調布も多層階構成を活かした都市型店舗としての展開となる。
特筆すべきは、同社の目指す「ゲームのオアシス」という理念が店舗構成に反映されている点である。駅前立地ながらも、時間帯や年代を問わず多様な客層を取り込むことで、商業空間の中に余暇を提供するリアル拠点としての存在感を放っている。京王線沿線ではアミューズメント機能が限定的だった中、地域の新たなレジャー拠点としても注目されるだろう。
今後の駅前広場整備完了後を見据え、調布駅周辺の商業環境がどう進化していくか。その一端を担う大型アミューズメントの出店は、商業施設関係者にとっても注視すべき動きといえる。以下、株式会社GENDA GiGO Entertainmentのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
「GiGO調布」 概要
●住所:東京都調布市布田4丁目2-4
●アクセス:京王線「調布駅」中央口より徒歩1分
●営業時間:10:00~23:30
●営業面積:517.6坪
●設置台数:合計 323台
クレーンゲーム/174台、メダルゲーム/65台、ビデオ大型マスゲーム/22台
音楽ゲーム/28台、体感ゲーム/19台、キッズゲーム/9台、プリントシール/6台
●店舗URL: https://tempo.gendagigo.jp/am/chofu
●電子マネー:対応