100円ショップを超えたそこに
円安になって長くなってきました。円安になればなるほど輸出産業やインバウンドの観光産業にとっては好都合なのですが、資源が少ない日本で大量生産を行うことが難しい中で大量消費と向き合う小売店にとってはマイナス面しかない状況。特に低単価の商品の仕入れに関しては販売価格を抑えている点から仕入れ価格が上がれば上がるほど利益を圧迫していきます。今回の円安でもっとも影響を受けているのが100円ショップや100円ショップに商品を納めている事業者なのではないかと思ってしまいます。
100円ショップもだまって円安の中で100円のものを売り続けているわけではありません。数年前から株式会社大創産業は新たな取組として“ちょっといいのが、ずっといい”をコンセプトにした店舗Standard Productsを展開。同店舗は100円ショップで得た知見を基に国内産業とのコラボレーションでちょっと良いもの、デザインが優れているものや機能性が優れているものなどを集めたベーシックで洗練されたデザインの日用品セレクトショップを展開している。渋谷マークシティ、新宿アルタ、マロニエゲート銀座を皮切りにスタートした同ブランドは現在では国内24店舗、海外1店舗まで店舗を拡大している。
無印良品やKEYUKAなどで見られる洗練されたデザインの商品が数百円で買えることから、徐々に人気がたかまっている。特にカトラリーや陶器などについては店舗で欠品している商品も見られるほど人気。100円ショップの100円という制約がないが低価格でいいものを提供するという姿勢は30年前のユニクロの姿勢と同じものを感じます。もしかしたら、この業態はもしかするかもしれない。という期待を感じさせるこのブランドですが、今回は愛媛県新居浜市のイオンモール新居浜に出店するとのこと。商品点数2000品を揃え、毎月100品を追加展開していくとのこと。郊外型の商業施設でどう展開していくのか?注目があつまります。以下、株式会社大創産業のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■Standard Productsイオンモール新居浜店 店舗概要
営業時間:10:00~21:00
休業日:イオンモール新居浜に準じる
住所:愛媛県新居浜市前田町8-8 イオンモール新居浜店1F
売場面積:117坪(約386平方メートル)
オープン:2022年11月11日(金)