黒川温泉街に地域密着型パンとコーヒーの店「Au Pan & Coffee」オープン

by katzaota · 2024年9月2日

2024年9月30日、熊本県阿蘇郡南小国町に新たな店舗「Au Pan & Coffee」がオープンします。この店舗は黒川温泉街初のパンとコーヒーの店であり、地域の食材を活用した商品提供を特徴としています。株式会社黒川商事（以降、黒川商事）が手がけるこの店舗は、地域の食文化を支える新たなハブとして注目を集めています。

「Au Pan & Coffee」は、19坪というコンパクトな店舗でありながら、地域に根ざした取り組みを展開しています。主に黒川温泉郷周辺の生産者から食材を調達し、その地の風土や人々の暮らしを反映したパンを提供します。また、店内では焙煎から手がけるコーヒーや、ナチュラルワインといった商品も販売され、地域内外からの訪問客に向けた魅力的なラインナップを揃えています。

黒川商事が進める「Au Kurokawa」プロジェクトの一環として、この店舗は温泉街に新しい食の選択肢を提供することを目的としています。このプロジェクトでは、地域内の飲食店を増やすことで「泊食分離」を推進し、温泉街全体の魅力を高めることが狙いです。「Au Pan & Coffee」はその第一歩として、地域の人々とともにパン屋を作り上げるというアプローチを取っています。

パン作りにおいては、地元の生産者との密接な関係を築き、その地の食材を活かすことに重点を置いています。食材の選定には徳島県神山町で活動する「フードハブ・プロジェクト」や「株式会社モノサス」のメンバーが関わり、地域の自然環境や食文化を尊重したパン作りを実現しています。

また、この店舗の設計には、地域のクリエイターや職人が多数参加しています。店舗の内装は、南小国町在住の建築家やデザイナーによって手がけられ、小国杉や地元の窯元で焼かれた陶器を用いるなど、地域の素材をふんだんに取り入れた空間が創り上げられています。さらに、店内には地域の木材を用いた照明や、陶芸アーティストによるロゴマークが設置され、地域の風土を感じられる空間が広がっています。

「Au Pan & Coffee」は、ただのパンとコーヒーの提供にとどまらず、地域の食文化や人々の暮らしを支える存在となることを目指しています。温泉街の新たなランドマークとして、地元住民や観光客に愛される店舗となることが期待されます。以下、有限会社黒川温泉農園のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。