魚屋3.0の登場
ここ数年の商業の動きの中に面白い動きがあります。ローカル重視の目利きビジネス。10年前くらいからマクロビオティックやら地方創生の流れの中で地産地消がスタンダードになりつつありました。その流れに目をつけた若いプロフェッショナルの方々が自らの目利きの力を活かし、地産地消を推進する新しいカタチの八百屋、魚屋を展開し始めています。神奈川県平塚市の平塚駅から「ららぽーと」に向かう道すがら、路地に突然人だかりが現れます。そこにあるのは西湘地区、湘南地区で採れる野菜を中心に販売している八百屋コウタ。同店舗は八百屋だけではなくスイーツの販売なども行っており、百貨店催事などにも出店されているほど人気店舗。この店舗を経営されているのが株式会社コウタ 代表取締役社長 大庭幸多さん。これまでの八百屋の商流とは異なり、地元の湘南・西湘の数十の農家の方々と契約し直接仕入れをしていらっしゃいます。
これまでの八百屋ではなく、地域と密着した、新しい形の八百屋を立ち上げ成功した事例。八百屋だけが頑張っているのかというと実は魚屋も頑張っているというのが今回のニュース。築地すし好を運営する株式会社築地すし好の関連会社株式会社テーブルパートナーは築地に根ざした企業で、事業内容が農産・水産、各種食料品の製造、仕入、卸、加工、販売。今回は株式会社築地すし好の代表者の姓から名前を取る形で「魚市場成田屋」という名前の店舗の魚屋を開業。築地すし好で培った取引先との関係性、商品の目利きを活かす形で豊洲(東京中央卸売)市場から最高の素材を選び抜いた逸品を食卓にお届けるというもの。店舗のコンセプトとして『1.家計に優しい安心な価格設定』『2.お手軽に』、『3.オシャレ』を掲げる。
鮮度の良い、極上の逸品を販売するだけではなく、お魚に合う酒販も行うとのこと。魚屋と酒屋が合体した新しい業態になる。酒の肴としての魚なので、築地すし好の強みの刺身・お寿司はもちろんのこと惣菜なども取り扱うとのこと。今回の出店は田園調布からも近い大田区西峰町への出店となるが、この業態であれば駅ビルなどの商業施設への出店も十分可能性を感じさせられる。今後の展開に期待だ。以下、株式会社テーブルパートナーのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
オープン日 : 2022年12月17日(土) グランドオープン
営業時間 : 10:00〜19:00
住所 : 〒145-0075 東京都大田区西峰町35-12
電話番号 : 03-3756-5017