駅直結商業施設への多様展開──ゴンチャ、吉祥寺と京都・二条に出店
台湾発のグローバルティーブランド「ゴンチャ」が、東京都武蔵野市の「キラリナ京王吉祥寺」と京都市中京区の「BiVi二条」に、同日に新店舗を出店する。いずれも駅直結型商業施設での出店であり、2025年6月20日にオープンを迎える。
キラリナ京王吉祥寺は、京王井の頭線吉祥寺駅に直結する都市型商業施設で、ファッション・雑貨・飲食の複合テナントが並ぶ商業集積の一角に位置する。今回のゴンチャ出店は3階で、客席は3席のみと最小限に抑えたティースタンド型業態となる。駅改札からの導線上にある利便性を活かし、回転率重視のテイクアウト需要に対応する店舗構成となっている。
一方のBiVi二条は、JRと京都市営地下鉄の二条駅に隣接した中規模の複合商業施設で、大和リースが開発・運営。2025年に全面リニューアルを控える中で、飲食を中心に構成される新たなテナントラインアップの一翼としてゴンチャが導入される。BiVi二条店では、25席を有するティーカフェ型店舗としての展開となり、周辺住民の日常使いから、近隣大学生などの滞在ニーズも視野に入れた構成がうかがえる。
ゴンチャは2015年の日本上陸以来、上質な茶葉の提供とトッピングの自由度を武器に、10代から30代の若年層を中心に高い支持を集めている。2025年春時点で国内195店舗を数え、駅直結施設や大規模リニューアルに合わせた出店を加速している。今年5月からはブランド10周年の節目を機に、商品力と体験価値の向上に注力する方針を明確にし、相次ぐ商業施設への出店がその戦略を体現している。
今回の2店舗は、業態を柔軟に切り替えながら商圏特性に応じた最適配置を行う同社の戦略が如実に表れたケースといえる。吉祥寺のような回遊性・高集客力を誇る都市型駅ビルではテイクアウト型、ローカル密着型で再編が進むBiVi二条では滞在型──出店立地の機能と来訪者層に応じた業態使い分けが、今後のゴンチャ出店モデルの一つとして注目される。
今後も都市部と地域拠点の双方をカバーしながら、駅直結・複合施設を軸とするゴンチャの出店戦略には、商業施設側の集客装置としての期待も高まっていくだろう。以下、株式会社ゴンチャ ジャパンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用
【店舗情報】
店舗名 :ゴンチャ BiVi二条店
オープン日:2025年6月20日(金)
所在地 :〒604-8415
京都府京都市中京区西ノ京栂尾町107 BiVi二条 1F
営業時間 :10:00-21:00
※オープン初日は11:00開店
店舗面積 :84.96㎡(25.70坪)
客席 :25席(ティーカフェ)
【店舗情報】
店舗名 :ゴンチャ キラリナ京王吉祥寺店
オープン日:2025年6月20日(金)
所在地 :〒180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-1-25 キラリナ京王吉祥寺 3F
営業時間 :10:00~22:00
店舗面積 :46.58㎡(14.09坪)
客席 :3席(ティースタンド)