食物販の新たな水平線を切り拓く新業態の誕生
輸入商材で人気の店舗といえばどこをイメージされますか?多くの人からはカルディという店名がぽんと出てくるかもしれませんね。尾田信夫社長が率いる株式会社キャメル珈琲が運営しているカルディは日本全国に店舗がある日本を代表する食物販店舗。今や飲食まで進出し、カフェ業態のカフェカルディーノ、BAR業態のHAGARE、レストラン業態のピッツェリアトニーノと幅広く展開されています。では、輸入商材はカルディだけなのか?というとそういうわけではありません。様々な輸入食材の店舗が存在し、市場は寡占ではなく、競争状態にあります。関東出身がカルディ、関西出身の輸入食材店舗といえばやはり北野エース。
株式会社エースが展開する北野エースは、1962年に創業者である北野治雄氏が伊丹市に食料品・雑貨・衣料品を主とした大型総合スーパーエースを創業したことから始まる。その後様々な業態を経て、2002年以降関東でも多店舗展開を進めている。北野エースの特徴としては豊富な品揃え。他のスーパーにはない品揃えが魅力で特に菓子・デザート、調味料、などが魅力。その中でも注目されていたのがレトルトカレー・カレールーの展示方法が本屋のようで目を引く展示方法を早くから実施していた。
今回、同社が新業態FOOD LIBRARY (フードライブラリー) を名古屋PARCOに出店するとのこと。もともと書店のようだと高評価を得ていた同社が図書館のような次世代グロサリーショップを展開開始。POP UPスペースを常設し、旬のフードコンテンツを発信するとのこと。店内は曲線的なモチーフで「つなぎたい」、「つたえたい」を演出し、商品や情報を魅せる空間デザインで、食への好奇心をかきたてる仕組みを提供とのこと。株式会社エースが編集し、新たな食との出会い、食べることの楽しさ、ワクワク感を提供する新店となる。
コンセプトは6つあり
・「SHIBUYA」流行発信地の食 渋谷の最新フードコンテンツやkawaii、カラフル、推し活などもキーワードに商品展開。
・「LOCAL」日本各地の食 日本の風土が生み出した豊かな食文化。
・「FOODTECH」新技術による食 大豆ミート、昆虫食、プラントベースフード、植物性、完全栄養食など、新技術によって生まれた様々な食品。
・「HEALTHY」心と体に優しい食 グルテンフリー、オーガニックなど、食べて体の内側から健康に。
・「LUXURY」極められた食 素材にこだわった贅沢でちょっと特別な商品を集積
・「ETHICAL」サステナブルな食 商品を購入することで環境、人、社会、地域に貢献できる商品を集積。
今の時代を表したコンセプトが名古屋PARCOの顧客にどう日々引くのみものですし、この業態はある程度の市場規模がある地域であれば十分需要を感じる業態。今後の展開に期待です。以下、株式会社PARCOのプレスリリースより画像を引用。