雑誌から生まれた“ていねいな暮らし”の提案拠点、湘南エリアへ──「クロワッサンの店」ラスカ平塚に出店
生活雑貨の専門店「クロワッサンの店」が、2025年6月13日に神奈川県平塚市のラスカ平塚1階に新店舗をオープンする。「クロワッサンの店」は、雑誌『クロワッサン』(マガジンハウス)から派生した生活雑貨の専門店で、今回の出店は湘南エリア初となる。1970年代から“ていねいな暮らし”を提案してきた同誌の編集コンセプトを引き継ぎ、生活の中で実感できる心地よさや使い勝手の良さにこだわった商品構成が特徴である。
展開ブランドの中でも中核を成すのがオリジナルの「LIVING BASIC」シリーズ。台所用品、日用品、アパレル、食品とカテゴリは多岐にわたるが、いずれも「暮らしのお悩み」から発想された機能性重視のアイテムで統一されている。肌触りや通気性、収納性といった日常使いでの“ちょうどよさ”に焦点を当てた商品ラインナップは、ターゲットとなる30代後半から50代以降の女性層に特に高い支持を得ており、直営各店でも継続的な支持を受けている。
今回の出店先となるラスカ平塚は、JR平塚駅に直結した駅ビル型商業施設で、食料品からファッション、雑貨、レストランまで約130店舗を構える地域の生活拠点。館内には無印良品をはじめとする生活雑貨・アパレル系の店舗も多数入居しているが、「クロワッサンの店」はその中でも編集的視点と生活者起点の発想を併せ持った独自性が際立つ。特に、従来の装飾性重視のライフスタイル雑貨とは異なり、“手に取りたくなる生活改善”という視点を前面に押し出している点が、今後の差別化ポイントとなり得る。
また平塚市を含む湘南地域は、自然環境と都心アクセスの両立から子育て層やシニア層の定住率が高く、ナチュラル志向やサステナブルへの関心も根強い。そうした地域特性に「クロワッサンの店」のプロダクトが親和性を持つことは明らかであり、今後の湘南圏内展開への試金石とも言える立地である。
さらに、同店の存在は単なる物販だけでなく、ライフスタイル提案型小売としての側面も持つ。雑誌編集をルーツとする選品・発信のあり方は、平塚という“暮らしの都市”における新しい価値創出として注目される。駅直結という高頻度来店が見込める立地において、生活者との接点をいかに構築し、習慣化させていくかが鍵となるだろう。
「クロワッサンの店 ラスカ平塚店」の出店は、湘南エリアにおけるライフスタイル提案型商業の動向を見極めるうえでも注目される事例であり、今後の広域展開やローカル需要との接点構築にも影響を与えると考えられる。以下、株式会社シードコーポレーションのプレスリリースから画像を引用。