銀座マギーが新宿に新店出店
商業施設といえば最近ではアパレルのカラーが薄まってきている感じもしますが元々ファッションが肝心要のテナントでした。その中でも婦人服という分野は最も重視されるべきテナント群でした。その理由としては日本の人口動態と消費者行動をあわせて考えてみるとわかります。日本の人口動態の中で最もボリュームが有るゾーンが団塊の世代とその子どもたちのゾーン。その中でも家庭内で購買の意思決定ができる人たちといえ女性。今や職業の多様性が豊かになりましたが40年前はまだ主婦が多かった時代。その時代の購買力があった市場はミセスの方々。子どもたちを送り出し、主婦の友達たちと買い物に出かけるという行動パターンがあり、その買い物に出かける先が商業施設で洋服を購入するというのがパターンとして存在していました。
しかしながら、現在はどうかというと主婦という存在が薄くなりつつあり、働く女性が圧倒的に増加しています。主婦のための洋服というカテゴリ自体が存在しにくくなっていってしまいました。合わせて商品の選択肢が広がり、購入する場所の選択肢もインターネットを含めると非常に幅広くなりました。そんな中で旧態然としたミセス服というものが徐々に廃れていっている状況。とは言えども、日本の50歳以上の女性のアパレルの市場は過去10年間コロナの影響を除いて見て、市場規模は安定しています。約3.5兆円規模の市場規模を維持しています。廃れているとはいえども昔から輝き続けているブランドというものはこの業界にも存在しています。
今回ご紹介するのは業界の雄、株式会社銀座マギーの展開する新業態の3店舗目が出店するというニュース。1957年創業の銀座マギーは銀座でセレクトショップでスタートしながら、オリジナルの洋服を早くから販売開始した老舗ブランド。様々な業態をこれまでも発信しつづけている。新宿サブナードのプレガなどは知られていないが株式会社銀座マギーによる運営の店舗。その同社が今回、Of STYLE(オブ スタイル)を新宿高島屋にオープン。これまで二子玉川、高輪などで展開してきた同店舗の都心部での初の出店となる。Of STYLEのコンセプトは「上品・上質・知的」。メインターゲットは40-50歳代でイメージする顧客層は華やかさと上品さを持ち合わせながら ⾃分を⾼め、⾃分のスタイルに昇華する、向上⼼の⾼い⼥性。Of STYLEでは銀座マギーとして得意とする「フォーマル」「オケージョン」スタイルにも力を入れつつ、365日にフィットするブランドを目指すとのこと。
ミセスが苦戦する中で業界の雄である株式会社銀座マギーが元気よく展開することで古き良き日本の商業の形を指し示している感じがします。決して古いだけというわけではなく、今の時代のミセスにフィットするブランドを今も現在進行系で構築し続ける株式会社銀座マギーの活躍に期待が募ります。以下、株式会社銀座マギーのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
Of STYLE(オブスタイル) 新宿髙島屋店
オープン日:2023年4月19日(水)
住所:〒151-8590東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿髙島屋ファム・メゾン7階
電話番号:03-5361-1111(新宿髙島屋代表)
営業時間:AM10:30~PM7:30