量は質を凌駕する
世界観・コンセプトがないと埋もれてしまう業態というものが存在しています。様々な業種業態でこのことは言えます。どんな商売でも自社の展開する店舗の特徴を打ち出していくことが必要になります。旗のようなもので旗が無いと何を目指してお客様が来たらいいのかわからないという状況を招いてしまいます。それ故に自社の店舗の特徴をはっきりと打ち出すことが求められます。商業施設の中に入れば特にその打ち出しが重要になります。
それが商店街でも商業施設でも同じ状況で店舗が並んでいる状況の中で同じ業種が同じ商業施設にある場合はなにか特徴が有る方が集客していきます。競争戦略においては店舗の特徴の打ち出しは必須となります。その中でも最強の競争戦略は質より量。とても質の良いものを数点置くよりも大量の在庫を展示するほうが消費者には選ぶ余地が生まれ、ショッピングのもともと持つ楽しさを引き出すことができるようになります。これはリアルだけではなくネットでも同じでアマゾンが勝ち続けている究極の理由はやはりロングテール。探せば見つかる。これにつきます。
商品量が多いだけで消費者の満足度もあがり、売上も上がる究極の戦略なのですが在庫を多く持つことのリスクは商業人であれば皆理解されているはず。在庫量と在庫リスクのトレードオフをどうやってうまく管理するかが物量を多く扱う店舗の力量につながります。今回のニュースは京都に4,000点の古着を扱う店舗が生まれたというものです。数週間前にも書きましたが今アメリカで古着がSDGs的なアプローチで大人気になっており在庫確保が日に日に難しくなっています。そんな中で日本でアメリカ古着専門で4,000点の古着屋さんをOPENさせる男気は評価されるべきかと思います。
しかも先日愛知で新店をOPENさせたばかりのSSY株式会社が京都に新店ということですので、これは今後西日本での同社の展開に注目が集まります。以下、SSY株式会社のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店舗概要
住所 京都府京都市中京区永楽町228 プライムビル2F
アクセス 阪急電鉄『京都河原町』駅から徒歩10分
駐車場 なし
営業時間 12:00~19:00
定休日 なし