都市型商業施設に与えられた選択肢
商業施設は立地によってその選択肢が絞られる。例えば郊外の商業施設で足元に住宅地があるのであれば食品販売の機能を無視するわけにはいかない。逆を言えば都市型立地の商業施設に食品販売の機能はマストではない。そのロケーションに応じた形でマーチャンダイジングは変わる。そればかりか時代の流れ、技術の流れにも大きく影響を受けながらマーチャンダイジングは変わっていくものだし、変わるべきものでもある。
コロナ禍を通じて、徐々に増えていったのが「働く場所」。リモートワークで自宅で仕事ができず、どこかで仕事をおこないたいという人たちのための受け皿に商業施設はなってきた。数多くのシェアオフィスが生まれて商業施設の選択肢の一つなっていきました。しかし本格的になシェアオフィスとなるとやはり郊外では不要。都市型商業施設では高層階やデッドなスペースはシェアオフィスが一つの良い選択肢となっていっています。
今回は株式会社リアルゲイトが恵比寿ガーデンプレイスグラススクエアで展開する複合施設ポータルポイント恵比寿において約290坪の増床を行う。これまでのワークプレイス、カフェに加えて、ショールームオフィス・プライベートオフィス・ショールーム付プレミアムオフィス、ラウンジ、仮眠スペースなどを新設するとのこと。恵比寿ガーデンプレイスだからできることのように思われるが苦戦している駅ビルなどもどうようの展開が可能なのではないかと可能性を感じさせられた。
以下、株式会社リアルゲイトのプレスリリースより画像と概要を引用。
<物件概要>
施設名:PORTAL POINT -Ebisu-
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-4 グラススクエア地下1階
交通:JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン「恵比寿駅」東口徒歩5分
(動く連絡通路「恵比寿スカイウォーク」より地下通路にて直結)
用途:事務所・店舗
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階
延床面積:2,549.84㎡(771.29坪)
竣工年月:2002年10月
リノベーション竣工年月:Ⅰ期:2019年11月 Ⅱ期:2022年7月末予定
貸主:株式会社リアルゲイト
所有者:サッポロ不動産開発株式会社