船橋屋こよみ、東京駅に新店舗 – 伝統と革新融合の和スイーツ展開
東京駅構内に新たな和スイーツの名所が誕生する。株式会社船橋屋が2024年9月13日、「船橋屋こよみ グランスタ東京店」をオープンする。同店は、1805年創業の老舗和菓子店「船橋屋」が200周年を記念して立ち上げた姉妹ブランド「船橋屋こよみ」の新店舗だ。
注目すべきは、グランスタ東京店限定で販売される新商品【生くず餅「とろり」】である。約1年の開発期間を経て誕生したこの商品は、くず餅の原料である小麦澱粉を使用しながらも、従来のくず餅とは異なる製法で作られている。発酵小麦澱粉に長時間熱を加えて練り上げ、冷やして固めるという工程を経ることで、口に入れると溶けてしまうような、とろりとした新食感を実現した。
「とろり」の名前の由来も、まさにこの独特の食感にある。付属の黒蜜にはくず餅乳酸菌が入っており、身体にやさしい和スイーツとしての魅力も兼ね備えている。パッケージにも工夫が凝らされており、高級感のある箱に収められている。1日30セット限定、価格は1セット630円(税込)での販売となる。
さらに、グランスタ東京店では期間限定の特別パッケージ商品も用意される。東京駅丸の内駅舎のレンガと風車をモチーフにしたデザインが特徴的な「くず餅 小箱」(1箱900円、税込)だ。このデザインは、船橋屋のくず餅の型と同じ台形のみで構成されており、他では真似のできない独自性を持つ。東京土産として、また帰省時の手土産としても最適な商品となりそうだ。
船橋屋こよみの既存店舗では、看板商品「くず餅プリン」をはじめ、季節ごとの旬を味わえるおしるこなど、和と洋を融合したオリジナルスイーツを展開してきた。グランスタ東京店でも、これらの人気商品と新商品を組み合わせた魅力的な商品ラインナップが期待される。
船橋屋の歴史は古く、2024年で創業219年目を迎える。同社のくず餅は、小麦澱粉を450日間乳酸発酵させて蒸し上げるという独特の製法で作られており、和菓子では唯一の発酵食品として知られている。この長期間の発酵過程が、くず餅特有の歯ごたえと弾力を生み出している。
また、船橋屋は自然のものをそのまま顧客に届けたいという理念のもと、保存料を使用しない製法にこだわり続けている。発酵食品であり、無添加である伝統和菓子として、健康志向の高まりとともに注目を集めている。
グランスタ東京店の出店は、多くの人が行き交う東京駅という立地を活かし、船橋屋の伝統と革新を広く発信する絶好の機会となるだろう。和菓子の伝統を守りつつ、新しい味わいや食感を追求する船橋屋の姿勢は、和菓子業界全体に刺激を与える可能性を秘めている。
商業施設運営者にとっても、このような老舗ブランドの新業態出店は、施設の魅力向上と集客力アップにつながる重要な要素となるだろう。伝統と革新が融合した「船橋屋こよみ グランスタ東京店」の今後の展開に、業界関係者の注目が集まりそうだ。以下、株式会社船橋屋のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店舗名:船橋屋こよみ グランスタ東京店
店舗所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9-1 JR東日本東京駅構内B1グランスタ東京銀の鈴エリア
営業時間:月~土曜日/8:00~22:00、日曜日・祝日/8:00~21:00
*翌日が休日の場合は、22:00まで営業
電話番号:03-3211-8311