競争激化する地域密着型商業施設の出店
GEMS業態、MEFUL業態で商業ビルのあり方に一石を投じた野村不動産株式会社でしたが昨年から地域密着型商業施設SoCoLaを開発していらっしゃいます。京王相模原線の若葉台駅徒歩15分のSoCoLa若葉台はSMやドラッグを中心に18店舗の施設、東急東横線日吉駅徒歩9分のプラウドシティ日吉内にあるSoCoLa日吉はサービス業態中心で12店舗、武蔵小金井徒歩3分のSoCoLa武蔵小金井クロスは駅前商業施設として50店舗幅広いテナントミックス、環八沿いのSoCoLa用賀は家電量販、SMのコンパクトな組み合わせで6店舗が出店する商業施設。そもそもSoCoLaという名称は“すぐそこにあるCOMMUNITY LAND” を集約した造語で地域に愛され、気軽にいけて、地域の暮らしに溶け込む場所となることを目指しているとのことです。その地域密着型商業施設業態のSoCoLaが今回はGMSの跡地に出店するとのこと。
南行徳にあったイオンの跡地にSoCoLa南行徳という名称で10月29日開業予定。約60店の専門店街としてリノベーションするとのことですがテナントミッスクをみると効率的でわかりやすいテナントミックスとなっています。ユニクロ・GU・イオン・西松屋・ダイソー・ABCマートという大店舗を擁し、比較的小さなサービス店舗が間に入るという形のわかりやすテナント揃えになるとのこと。地域住民としては日々行って、日々見る店舗は使い勝手が良くて価格帯もこなれた店舗の方がいいに決まっています。このテナントミックスは間違いが無い方向性なのではないかと思いました。三井不動産グループ、イオングループ、JR東日本開発グループ各社は競うように新しい、話題性の高いテナントで賃料が確保できるテナントを誘致せざるを得ない土地投資を行う中で、今回SoCoLaは逆張りのアプローチで商業施設を理解し、開発しています。
駅から離れている土地、不便な土地だが周辺人口が一定数確保できている場所に周辺にすまれる人々が必要なテナントに出店いただく。駅から離れているので駅チカよりも圧倒的に土地は安く、躯体の投資を考えても賃料をある程度抑えることができるので出店者にとっては出店しやすい。地域住民にとっても、デベロッパーにとっても、テナントにとっても三方良しの商業施設開発モデルとなっていくのではないでしょうか?このモデルのライバルはデベロッパー機能を持つGMSやSMそしてホームセンター事業者があたるのではないかとおもいます。今後、地域密着型商業施設の競争はますます激化していくのではないかと思いました。以下、野村不動産ホールディングス株式会社のプレスリリースより引用。
SoCoLa南行徳のイメージパース