福助グループが中崎町に初のスイーツ専門店「Bi*fuku Parfait & Cake」を開業 自社農場直送のいちごによる6次産業型モデルに注目
兵庫県三田市を拠点に、和食や洋食など多業態で約35店舗を展開する福助グループは、スイーツ業態への初進出として「Bi*fuku Parfait & Cake」を大阪・中崎町に4月2日に開業する。出店地は大阪市北区黒崎町、地下鉄谷町線・中崎町駅から徒歩3分の立地で、レトロな街並みに溶け込むような造りの店舗となる。
中崎町エリアは、古民家を活用したカフェや雑貨店が立ち並ぶトレンドスポットとして、近年SNSを中心に注目を集めている。若年層を中心に、写真映えするスイーツや空間が人気を博しており、観光客の回遊も増加傾向にある。そうしたエリアにおいて、農場直送の素材を強みにしたスイーツブランドの出店は、地域のスイーツシーンに新たな動きをもたらす可能性がある。
今回の新店舗では、同社の自社農園「福助ファーム」で育てられたブランドいちご「美水いちご」を主役としたパフェやタルトなどを提供。中でも看板メニューとなる「いちごのパフェ」には、ピスタチオクリーム、レモンバター、ライムなどが重なり合い、いちごの持つ甘みと酸味を引き立てる多層構造の味わいが特徴となっている。ほかにも3種のチョコレートを使った「チョコレートのパフェ」や、北海道産クリームとコンフィチュールを組み合わせた「いちごのタルト」など、多彩な構成が並ぶ。
「美水いちご」は兵庫県三田市の自社農園にて、電解水素水と有機肥料、減農薬の環境下で栽培。電解水素水を用いることで酸化ストレスを抑え、より高品質な果実の育成を実現している。収穫は完熟タイミングにこだわり、収穫当日の朝に摘み取り、そのまま直送される流通構造により、鮮度を活かした提供が可能となっている。
本店舗は、福助グループにとって単なる業態拡張にとどまらず、生産・加工・販売を自社内で完結させる6次産業型モデルの一端を担っている。これまで培ってきた食材へのこだわりと提供技術を背景に、スイーツ分野でも素材の魅力を最大限に活かした商品展開を目指す。
パフェなどの構成はパティシエ東郷氏が監修しており、福助ファームの素材と職人技術の融合によるプレミアム感を訴求している。中崎町という文化的背景のある街において、店舗体験と素材力を両立させた業態構築は、今後の商業施設トレンドを読み解くうえでも一つの事例といえるだろう。以下、福助グループのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<店舗概要>
店名:Bi*fuku Parfait & Cake From FUKUSUKE – FARM in Kobe Sanda
住所:大阪府大阪市北区黒崎町4番11号 NAKAZAKI BASE
大阪環状線:天満駅より徒歩8分
地下鉄谷町線:中崎町駅より徒歩3分
電話:06-6147-8522
営業時間:11:00~21:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)