神戸発の生ドーナツ専門店「.donut」、名谷エリアに進出—商業施設「tete名谷」に3号店をオープン
神戸市を中心に郷土飲食店を展開する株式会社ワールド・ワンが手掛ける生ドーナツ専門店「.donut(ドットドーナツ)」が、3月18日に3号店となる『.donut tete名谷店』をオープンする。新店舗は、神戸市営地下鉄名谷駅直結の商業施設「tete名谷」の南ゾーン1階に位置し、地域住民や通勤・通学者の新たなスイーツスポットとして期待される。
「tete名谷」は、名谷駅周辺の再開発の一環として誕生した商業施設で、2023年に北ゾーンが先行オープン。南ゾーンのグランドオープンに合わせて、スーパーマーケット「成城石井」や生活雑貨店「ロフト」など、多彩なテナントが出店する予定だ。地域の商業環境の刷新を図るこの再開発は、駅利用者だけでなく、周辺住民の生活利便性を向上させるものとして注目されている。
「.donut」は2022年10月に誕生したスイーツブランドで、兵庫県産の小麦、神戸市産の牛乳、淡路島産の卵といった地元の食材を使用し、職人の手作業による生ドーナツを提供している。エアリーでありながらもっちりとした食感が特徴で、丸くふっくらとした形状が目を引く。「新しいのにどこか懐かしさを感じる味わい」をコンセプトに掲げ、シンプルなプレーンのほか、クリームを挟んだ商品や、はちみつ・チョコレートでコーティングしたバリエーション豊かなフレーバーを展開している。
今回オープンする名谷店では、既存店舗でも人気の「KOBEドットドーナツ」をはじめ、抹茶クリームやさくらフランボワーズといった新フレーバーも提供される。これらは、家族や友人への手土産や、ピクニックなどの行楽シーンに適した商品として展開される見込みだ。すでに三宮にある1号店や神戸市内の2号店では、製造後2時間以内の新鮮なドーナツが高く評価され、連日行列ができるほどの人気を誇っている。
ここ数年、新規のドーナツブランドが相次いで誕生している。生ドーナツのブームを背景に、全国各地で独自のコンセプトを持つ専門店が増えており、「.donut」もその流れの一端を担う存在といえる。北海道生ドーナツを売りにする「エミナドーナツ」、特注のピザ窯で焼き上げる「dacō?」、レコードと融合した「Donuts Record」、東京駅の新スポット「and TOKYO」など、多様なブランドが続々と市場に参入している。この背景には、従来のチェーン店ではなく、個性を打ち出したブランドが消費者の支持を集めやすくなっていることがある。名谷エリアの再開発とともに、「.donut」の出店は、このトレンドの中でどのようなポジションを確立するのか、注目される。
ワールド・ワンは、郷土飲食店の運営を通じて地域との結びつきを強めてきた企業であり、「.donut」もその経営戦略の延長線上にあるブランドといえる。生ドーナツ市場は近年、全国的なブームとなっており、多くの競合ブランドが登場しているが、「.donut」は地元の食材を活かした商品開発を強みとし、独自のポジションを確立している。
名谷エリアは、神戸市の再開発事業により商業環境が大きく変化している地域であり、「tete名谷」の開業はその象徴的な出来事の一つである。新たな商業施設への出店は、「.donut」にとってもブランドの認知度を高める機会となるだろう。地域のスイーツ需要に応える形で、新店舗がどのような展開を見せるのか、今後の動向に注目したい。
以下、株式会社ワールド・ワンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
■店 舗 名 : .donut tete名谷店
■オープン日時 : 2025年3月18日(火)9:30
■営業時間 : 10:00~20:00
■所 在 地 : 兵庫県神戸市須磨区中落合2丁目3-1 tete名谷南ゾーン1階
■電 話 : 078-754-7725