石川康晴氏が手掛けるパン屋が岡山で大活躍
コロナ以前から兆候があった健康志向はコロナを超えて今までに増しています。例えばイオングループのフランス初のオーガニックスーパーマーケットは東京都と神奈川県のみでの展開ではあるもののこの5年間ですでに30店舗弱の出店を行っている。その背景に日本のオーガニック食品市場の拡大が影響しています。日本有機農業研究会の日本の有機農業統計によると2013年に約1210億円規模であった市場が2019年には倍以上の2710億円まで拡大しています。市場拡大していった理由としては以下のような傾向が考えられます。食品添加物の影響によるアレルギー症状や健康被害が問題視されてより商品安全性へ関心が高まったこと、農薬や化学肥料による食品汚染の問題を受けて、有機野菜や無農薬野菜に対しても関心が高まったことなどが挙げられます。
それを受けて日本各地で無農薬や無添加食材を使ったレストランが個人オーナーによって多く起業され展開されています。もちろん前述の通りナショナルチェーンも需要拡大を受けて店舗数を伸ばしていっている状況となっています。株式会社ストライプインターナショナルの創業者で2020年に辞任した石川康晴氏が立ち上げたイシカワホールディングスグループの株式会社Merciもそんな健康志向に対応した店舗。同社が展開するMerci life organicsは2021年9月、東京都練馬区にオープンして人気となったパン屋。このパン屋は、無農薬や無化学肥料の小麦粉や有機くるみなど、自然由来の原材料を使用し、さらには高級な食材としてフランス産発酵バターや北海道産発酵バターなども使用しています。子どもたちも安心して食べられるよう、厳選された原材料を使用していることが特徴。
2021年に東武練馬駅から徒歩店5分程度のところに清潔感ある店舗をオープンした後、2022年6月岡山天神店に2階建ての近代的だけど木材が上手に使われたナチュラル感のある店舗をオープン、2023年3月には岡山一番街に真っ白でこれまたおしゃれな内装の店舗を連続でオープンされてきました。4月1日はイオンモール倉敷店1階に新規でまたおしゃれな店舗をオープン。グループオーナーの石川氏が岡山出身ということもあり、東京に1店舗出して行列ができたという実績を引っさげて岡山に凱旋出店し、岡山で人気店舗として1号店を成功させて岡山県内で複数店舗展開してドミナントを固めて、地力を培ってまた関東近郊に出店していくという戦略なのかなとも思いました。
ストライプインターナショナルで培った人脈と知見を活かした商業施設での展開で、石川氏のちからは十二分に発揮されるでしょうし確実に成功をしていくであろうと思われる店舗のMerci life organics。岡山のドミナント戦略が完成した後の展開が楽しみです。以下、株式会社Merciのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
白を貴重とした内装が清潔感とオシャレ感がある
店内
プレオープン時の風景
人気のクロワッサン
■イオンモール倉敷店(3/17プレオープン、4/1グランドオープン)
住所 :倉敷市水江1番地1階
営業時間:10:00-21:00(定休日無し)
敷地面積:123.8㎡(約37坪)
販売数 :約35種類
売上目標:1億2000万