百貨店ができるショールーム型店舗
今や消費者行動の起点は検索。コロナ禍前からその流れはあったものの、コロナ以降はますます検索から消費者の行動が始まっています。もっと言うならニーズとして顕在化したら検索行動を起こすのですが、ウォンツの醸成はインスタやtwitterそしてyoutubeなどのSNSメディアで作り上げられている状況。こうやって記事を書くときに色々プレスリリースを漁るのですが、そのプレスでさえSNSでバズることを意識したプレスリリースさえではじめています。
こうなってくると店舗の役割が変わってきます。コロナ以前から店舗はショールーム化して、店舗で商品をみて検索してネットで最安値で購入するという流れはあったもののそれが確固たる形になりつつあります。ショッピングの楽しみというのはモノに潜む技や情熱などとの偶然の出会いだったりするのですがそれがなかなか店頭で体験しづらい環境になりつつ有るように感じます。そういった環境を打破すべく、百貨店が大きな挑戦を図っています。
TAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE PTE. LTD.、株式会社髙島屋とトランスコスモス株式会社の合弁会社が髙島屋と新宿店にショールーミングストアMeetz STORE(ミーツストア)を開店するとのこと。同店舗では「食・グルメ」「ジェンダーレスなライフスタイル」「ビューティー」「アート&クラフト」「エシカル」のテーマに沿った商品を提案するとのこと。百貨店になじみのない若年層を含めた幅広いお客様との接点を生み出し、新しい価値を提供するためにオープンしたとのこと。
ショールーミングストアは従来展示してある商品をデジタル体験できる場合が多いがアナログ的な消費体験ができる場所を、百貨店の力強い編集力と商品が主役になるように工夫した展示方法で作り上げているとのこと。テーマそれぞれにキュレーターが一部商品をセレクトして紹介するスタイルの店舗となっている。百貨店だからできるショールーム型店舗といえるが、これだけ世の中のひとが多くの情報に接しながら情報を取捨選択する環境の下で百貨店が選んだ、キュレーターが選んだ商品で人を集め売上が取れるのか注目が集まる。
以下、TAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE PTE. LTD.のプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
店舗概要
■名称:Meetz STORE (ミーツ ストア)
■オープン日:2022年4月29日(金)
■場所:髙島屋新宿店2階JR口横
■営業時間:10時30分~19時30分
■出店ブランド:約30
■扱い品目:食品、化粧品、用品雑貨、衣料品など
■お客様の問い合わせ先:03-6910-3010