環境配慮と店舗運営
ここ数年プラスチックバッグが環境に与えるインパクトについて問題視されています。その背景には海洋プラスチックの問題があります。しかし直近の研究結果でOECD加入国のプラスチックバッグが海洋ゴミになっているのは海洋ゴミの5%未満であり、なおかつ中国・インドネシア・フィリピン・ベトナム由来のものであるという報告もあります。そのことから先進国ではプラスチックバッグに課税し、プラスチックバッグを複数回使えるようにすることが望ましいという風にも言われています。アメリカのカリフォルニア州ではプラスチックバッグが法律で禁止されたことにより紙バッグが多用されるようになり、結果として紙バッグの消費が二倍以上になってより多くの二酸化炭素を排出することになったということ。
その様な中で、今回は紳士服のはるまや商事株式会社が展開する全店でプラスチックバッグを廃止し、その他のショッピングバッグに変えるという施策を実施しているというニュースを今回はご紹介いたします。はるやま商事株式会社の今回の取り組みは本質的にはプラスチックバッグを少なくすることを目標として行われてるとのこと。袋を1袋20円で販売することで、消費者が袋はいらないと言ってくれれば一番いいのですが、どうなっていくでしょうか?。1年後に袋の消費量自体が減って、間接経費も削減され、利益が増えていくモデルが達成されてば良いのではないかと思います。今後の中間報告に注目したいところです。
はるやまが身近にできるエコ活動を推進!プラスチック素材のショッピングバッグを廃止し紙製化~「はるやま」店舗にて環境配慮の新素材を使用した「Bio LIMEX Bag」採用~
はるやま商事株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長 伊藤 卓)は、世界的な問題となっているプラスチックゴミ問題への取り組みの一環として、展開するブランド「はるやま」「PerfectSuitFActory(以下、P.S.FAと言います。)」「フォーエル」店舗(2019年10月末時点 はるやま251店舗、P.S.FA100店舗、フォーエル106店舗)にて使用しているプラスチックを原料としたショッピングバッグを廃止し、紙製のショッピングバッグへ2019年12月中旬頃より順次切り替えて参ります。
また、「はるやま」の店舗では、石灰石を主原料とし、水や森林、石油由来原料の使用量を抑えて紙・プラスチック代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義 以下TBMと言います。)と提携をし、主原料の石灰石と植物由来樹脂を使用した「Bio LIMEX Bag(バイオ ライメックス バッグ)」の使用を同時に予定しています。当社としても初の試みとなり、今後は使用感やお客様のお声をもとに、ショッピングバッグを「Bio LIMEX Bag」に移行すること視野に入れ、プラスチック使用の削減に関する取り組みを推進していきたいと思っています。さらに、2020年1月中旬ころより、ショッピングバッグの使用枚数の減少を推進する目的でショッピングバッグを有料化いたします。
■プラスチック製ショッピングバッグを廃止、紙製袋への切り替え
このたび2019年12月中旬頃より、当社が展開する「はるやま」「P.S.FA」「フォーエル」店舗にて配布するショッピングバッグを、プラスチック製から環境配慮型の紙製化ショッピングバッグに順次切り替えて参ります。さらにショッピングバッグ全体の使用枚数の削減を目的として2020年1月中旬頃より、お買い物時のショッピングバッグの無料配布を廃止し、有料化(1枚につき20円)いたします。
■紳士服業界初※「Bio LIMEX Bag」導入開始!普段のお買物で気軽にエコ活動
TBMが開発した「Bio LIMEX Bag」は、主原料の石灰石と植物由来樹脂で作られており、素材として石油由来樹脂を100%使用していません。石油・水・森林資源の保全やCO2排出の削減に貢献できる高い環境性能に加えて、柔軟性があり、手触りや見た目は従来のショッピングバッグと同等であるため、普段のお買物がエコ活動に繋がります。
このたびのショッピングバッグの紙製化や、「Bio LIMEX Bag」の採用、2019年4月より発売しているプラスチック削減を目的としたプラスチック包装資材を不使用の紙パッケージと、ペットボトルを再資源化した再生ポリエステル100%のドレスシャツ「ECO i-Shirt(エコアイシャツ)」の開発を通して、今後も環境を配慮した取り組みを推進して参ります。
※TBMが開発した「Bio LIMEX Bag」の導入は、紳士服業界では当社が初めてとなります。(TBM調べ)