牛角焼肉食堂が70店舗目を達成 イオンモール仙台上杉に宮城県5店舗目を出店
焼肉チェーン「牛角」を展開する株式会社レインズインターナショナル(コロワイドグループ)は、フードコート特化型業態「牛角焼肉食堂」の新店を2025年10月1日、イオンモール仙台上杉に開設する。同業態としては全国70店舗目、宮城県では5店舗目の出店となる。
牛角焼肉食堂は、店内カットした肉を鉄板で提供する「鉄板焼肉定食」や、ホルモンやハラミなどを盛り込んだ「焼肉丼」を看板とするブランドである。焼肉をフードコートで手軽に楽しめることを特徴とし、従来の焼肉店に比べて日常的な利用を想定した価格帯とメニュー構成を採用している。タンやハラミといった専門店ならではの部位や、牛角定番の冷麺やチゲも揃えることで、買い物ついでに焼肉を“定食感覚”で楽しむ新しい需要を開拓してきた。
新店となるイオンモール仙台上杉店は、仙台市青葉区の都市型商業施設に位置し、都心居住者や学生、周辺病院やオフィスワーカーを取り込む立地にある。同モールのフードコートには多様な飲食業態が集まるが、焼肉を全面に押し出すテナントは少なく、牛角ブランドの集客力が差別化要素として作用することが期待される。さらに同店では、アルコールを割安に提供する仕組みを導入。フードとのセット注文で生ビールやレモンサワーが低価格で楽しめるようになっており、「焼肉と一杯」をより気軽に叶えることで、フードコートの利用シーンを拡大する狙いがある。
牛角の成り立ちを振り返ると、1996年に東京・三軒茶屋で誕生し、1997年以降フランチャイズ展開で全国に拡大。高級店が主流だった焼肉を大衆化し、若者やファミリーに浸透させた功績は大きい。その後、2006年にレインズインターナショナルがコロワイドグループ入りし、食べ放題業態やフードコート業態など複数の派生モデルを育成してきた。こうした背景のもとに誕生した「牛角焼肉食堂」は、既存の焼肉ファンに加え、焼肉を日常的に楽しみたい層をターゲットとする役割を担っている。
外食市場における焼肉業態は成長分野の一つであり、食べ放題や高価格帯の専門店といった両極化が進む中で、フードコート型はその中間領域を補完する存在となっている。競合は牛丼やハンバーグ、中華系ファストフードといったメニュー群になるが、焼肉という体験価値をリーズナブルに提供する点が独自性といえる。
今回の仙台出店は、牛角焼肉食堂が70店舗到達という節目にあたる。都市型モールのフードコートにおける焼肉ブランドの導入は、施設側にとっても集客力の強化につながると考えられ、今後も地域密着型の外食シーンで存在感を高めていくことになりそうだ。以下、株式会社レインズインターナショナルのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【新店情報】牛角焼肉食堂 イオンモール仙台上杉店
・住所 :宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1−1 イオンモール仙台上杉店 4F
・電話番号:02-2343-6629
・営業時間:施設営業時間に準ずる