激戦区で生き残る方法
あらゆる地方に激戦区という場所は存在します。東京で言えば、新宿、池袋、渋谷は商業施設も路面店もオーバーストアでどんな新店が出ても真新しくなく熾烈な競争が繰り広げられています。そんな激戦区で生き残るための方法は唯一、高付加価値な体験・サービス・商品を提供していくことです。高付加価値といってもその形は様々。新しいもの、人気のものを取り入れればよいか?というとそういうわけでもありません。
今回はもう一つの激戦区横浜で株式会社横浜岡田屋が運営する横浜モアーズで新たな挑戦を行われましたので、そちらをご紹介いたします。株式会社横浜岡田屋の歴史は古く創業は明治時代。川崎の警察官だった創業者が質屋からスタートし、呉服屋そして昭和42年に株式会社横浜岡田屋を創業し、翌年横浜おかだやを開店。以降、百貨店形式での商業施設を運営されてきた。しかし、百貨店といっても半分を当初から専門店テナントにリースするスタイルで他の百貨店との差別化を図ってきた。
今現在、株式会社横浜岡田屋は横浜岡田屋モアーズ、川崎岡田屋モアーズ、横須賀モアーズシティ、相模大野岡田屋モアーズを運営しているが、それぞれのモアーズは異なるコンセプトで成り立っており直近でいけば横浜モアーズは2008年に全面リニューアル行っている。横浜モアーズが立地する横浜西口はここ数年競争が激化している。株式会社ルミネの新ブランドニュウマンが出来たり、地下街がリニューアルされたことで人の流れが年々変わっている地区でもある。
この地区で生き残って行くためには地下街にもない、百貨店にもない、もちろん隣の商業施設にも無い何かを提供しなければいけない。そこで株式会社横浜岡田屋が選択したのは地域性と新しいもの。今回は横浜地区で人気の株式会社GRACEが運営するカフェ、UNI COFFEE ROASTERYの新業態を誘致。UNI COFFEE ROASTERYは関内南口、MARK IS みなとみらい、大船、日本大通り、元町、鎌倉長谷、横浜岡野と横浜と鎌倉のローカルで展開しているカフェだが、これまで横浜駅周辺に出店はなかった。今回、横浜市民に馴染み深いUNI COFFEE ROASTERYがモアーズ出店となり横浜のカフェ好きには刺さるMDとなる。
もう一店舗は横浜初出店の横濱 小籠包マニア。 マニアプロデュース株式会社がプロデュースし、株式会社 ウィルビーが運営に当たる。ここ数年人気の台湾料理の核となる小籠包。注文を受けてから皮をのばし餡を包み蒸しあげる小籠包の専門店とのこと。ガラス張りの粉場では小籠包の調理工程を楽しむことができ、アンティークな家具を配置したダイニング、家族連れにも丁度良いソファー席、リッチなインテリアのプライベートルームなどもあるとのこと。中華街で舌が肥えている浜っ子にどれだけ刺さるのか注目したい。
激戦区で生き残るためにはなにかに集中し、尖っていくことが求められる。最近の流れでは地域性。その地域にあったものを用意すること。今回、株式会社横浜岡田屋は横浜ローカルのカフェの誘致と横浜市民に馴染み深い中華料理を誘致することでより地域に寄り添うテナントミックスを実現している。今後どう消費者に支援、支持されていくのか注目だ。以下、株式会社横浜岡田屋のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
サロン ド パルフェ by ユニ コーヒー ロースタリ―
・営業時間: 11:00~23:00(ラストオーダー フード21:30、ドリンク 22:00)
・席数:36席(2名テーブル18名、中央ハイテーブル席9名、ベンチソファ―席9名)
・企業情報: 株式会社GRACE https://gr1.jp/
UNI COFFEE ROASTERY https://unicoffeeroastery.jp/横濱 小籠包マニア
・営業時間:11:00~23:00(ラストオーダー22:00)
・席数:64席(ダイニング38席、ソファー席18席、個室8席)
・企業情報:
プロデュース企業 : マニアプロデュース株式会社 https://maniaproduce.com/
運営企業 : 株式会社 ウィルビー https://wil-b.jp/横浜モアーズの施設概要
・住所:〒220-8533 神奈川県横浜市西区南幸1-3-1
・建物規模:地下3階〜地上9階、塔屋3階
・店舗数数:約40店
・公式ホームページ:https://yokohama-mores.jp/