渋谷駅至近に大戸屋が新規出店、道玄坂エリアで日常利用を担う定食拠点を形成

by katzaota · 2025年12月13日

渋谷駅周辺では再開発が進み、大型商業施設や新業態の飲食店が相次いでいる。一方で、来街者の日常的な食事需要を安定的に受け止める店舗の存在は、エリアの成熟度を左右する重要な要素である。そうした中、株式会社大戸屋は2025年12月12日、渋谷道玄坂2丁目の渋谷プラザビル2階に「大戸屋ごはん処渋谷道玄坂店」を開業した。

同店は渋谷駅から徒歩圏内という高い利便性を持つ立地に位置し、全70席を備える。店内は自然光を取り入れた明るい空間とし、木のぬくもりを感じさせる内装によって、都心部にありながら落ち着いて食事ができる環境を整えている。駅前立地においても、短時間利用だけでなく、腰を落ち着けて食事を取れる場を確保している点が特徴である。

大戸屋は創業以来、「人の健康を第一に考える」ことを軸に、栄養バランスに配慮した定食を提供してきた。渋谷道玄坂店においても、その方針は変わらず、厳選した食材を用いた定番メニューを中心に、安心して日常的に利用できる業態として展開される。流行や話題性を前面に押し出す飲食が多い渋谷において、安定した品質とわかりやすい価値を提供する存在は、一定の支持を集めやすい。

道玄坂エリアは、飲食店の集積地であると同時に、若年層、ビジネスパーソン、観光客など多様な来街者が行き交うエリアである。その中で大戸屋は、幅広い層が利用できる定食業態として、時間帯や利用シーンを限定しないポジションを担う。これは、渋谷駅前商圏における飲食機能の補完という観点からも意味を持つ。

都市部では、非日常的な体験型飲食と並行して、日常消費を支える店舗の存在がエリア価値を下支えする。今回の渋谷道玄坂店の出店は、大戸屋にとって都市型立地への継続的な対応であると同時に、渋谷という巨大商圏における「日常の食」の受け皿を担う動きとして位置づけられる。以下、同社のプレスリリースから店舗概要と画像を引用。