渋谷スクランブルスクエアの進化:商業施設の未来像を再定義
渋谷スクランブルスクエアは、東京都渋谷区に位置する渋谷駅に直結した複合施設型超高層ビルで、東急、JR東日本、東京メトロの3社共同開発によって誕生しました。2019年11月1日に開業した東棟は、セルリアンタワーを超える渋谷エリアで最も高いビルとなっています。地上47階、地下7階の建物は、約181,000平方メートルの延床面積を有し、物販店舗、飲食店舗、事務所、展望施設「SHIBUYA SKY」、駐車場などで構成されています。中央棟と西棟については2027年度の完成を予定しており、都市再生特別地区認定事業の一環として、渋谷駅周辺の大規模再開発プロジェクトの核を担っています。
渋谷スクランブルスクエアは、その立地と施設の多様性により、1日約330万人が利用する渋谷駅の賑わいに大きく貢献しています。商業施設、オフィス、交流スペース、展望施設などが一体となった複合施設として、渋谷の新たなランドマークとなり、地域の活性化と都市の再生を牽引しています。特に、最上階に位置する展望施設「SHIBUYA SKY」は、開放感あふれる屋上展望台であり、渋谷の街並みを360度のパノラマビューで楽しむことができます。
その渋谷スクランブルスクエアが2024年3月1日に、9階部分のリニューアルオープンを迎えました。このリニューアルは、開業以来最大規模のもので、新たに3つのショップが加わりました。新店舗には、観葉植物と園芸用品の「garage SHIBUYA」、アウトドア用品の「A&F COUNTRY」、そしてアウトドアシューズとアパレルの「MERRELL」が含まれます。さらに3階では、高級ブランド「MARNI」が渋谷エリア初のストアをオープンし、新作バッグの先行販売を行っています。
リニューアルのコンセプト「エキウエ2.0」は、ショッピングの楽しさだけでなく、体験やコミュニケーションが生まれる場所を目指しています。9階フロアは、INDOORとOUTDOORの両方をシームレスに楽しめる「都心にいながら日常を彩るちょっとアクティブな生活」を提案しています。特に「garage SHIBUYA」では、部屋を彩る植物やインテリア雑貨を豊富に取り揃え、「植物と暮らす」コンセプトを前面に打ち出しています。
「A&F COUNTRY」は、国内最大面積を誇る店舗で、世界中から選りすぐったアイテムを提供。特に目を引くのは、7mもの幅を持つテントの展示で、実際に商品を体感できるコーナーを設けています。さらに、自らモノづくりを体験できるワークショップエリアも新設されました。
「MERRELL」は、約300種類のシューズを取り扱う国内最大のブランドセンターで、アーバンアウトドアを楽しむためのアパレル&シューズを提供します。店舗デザインは、日本独自のもので、LEDシステムを使ったダイナミックなアウトドア映像で、自然を楽しむ気持ちを高めるショッピング体験を提供しています。
また、新たにオープンした「MARNI」は、クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソとストアデザインチームによって設計された、約90平方メートルの店舗です。店内は、シルバー・アイボリー・アンティークピンクのセラミックタイルで装飾され、床にはピンク・ラスト・サンドカラーの波状パターンが施されたインターシャカーペットが広がっています。機能性と幾何学模様が空間全体に融合し、ブランドのシグニチャー要素を際立たせています。
これらのリニューアルは、渋谷スクランブルスクエアがさらに多様な客層を魅了し、訪れる人々に新たな価値と体験を提供することを目的としています。特に、渋谷エリアの発展とともに、新しいライフスタイルの提案やコミュニティ形成の場としての役割を担っていくことが期待されます。以下、渋谷スクランブルスクエア株式会社のプレスリリースから画像を引用。