注目企業インタビュー vol.1 株式会社グラニフ 代表取締役 CEO 村田昭彦さま
今回初となるインタビュー記事。注目の企業から老舗企業まで魅力ある各企業の店舗を中心に経営戦略面まで掘り下げて質問にご回答いただく特集記事。記念するべき第一回の注目企業は株式会社グラニフ。2020年の秋に同社はオンワードホールディングス、ベイクルーズ、カフェグローブドットコムなどの企業でデジタル戦略を担ってきた村田昭彦氏が代表取締役 CEOに就任。同氏就任後、株式会社グラニフは突如として動き始める。
それまでのデザインTシャツストアからMDの幅を広げグラフィックアイテムを総合的に取り扱う「グラフィックライフストア」へと舵を切った。それに合わせて、これまでの20坪前後の比較的小さい店舗からその3倍の大きさの60坪前後の店舗開発に力を入れていっている。村田氏のバックグラウンドであるECサイトに関してもこれまでの単なるネットで商品を購入できる場所から次のステージへの飛躍が期待されている。今回はそんな成長が期待される企業、株式会社グラニフの代表取締役 CEO 村田昭彦氏にグラニフの今とこれからについて質問にお答えいただいた。
新生グラニフ店舗の特徴について
1)内外装デザインの特徴などこれまでとの違いをお教えください。
デザインコンセプトは「White Canvas」。
アパレルを売るのではなくグラフィックを売る場として、ミュージアムのように作品が際立つ空間をイメージ。
従来の木を基調としたナチュラルな内装から白を基調とした内装に変更し、グラフィックアイテムが主役となる空間に変更しています。
2)MDの特徴 生活雑貨などのフルラインMDは今後全店導入されていくのか?
衣料品以外では、バッグやシューズなどの服飾雑貨、おうち時間を豊かにする生活雑貨をはじめ、順次ラインナップを増やして行く予定です。
また、フルラインMDの店舗は、標準店(150-200平米)および大型店(200-300平米以上)に限定します。
3)接客の変更点などあればお教えください。
モノを売ることよりも、「より良いブランド体験」の提供を重視した接客に変更していきます。
新生グラニフの今後のECサイト展開について
1)今後の自社ECサイト強化の方向性についてお教えください。
オンライン上でのブランド構築や顧客基盤拡大においては、自社ECが最重要だと考えており、以下の3点を重視していく考えです。
・グラフィックを売る場としてのユーザーインターフェースデザイン
・ブランドの世界観や商品のストーリーを伝えるコンテンツ
・店舗とECのシームレスな購買体験の提供
2)amazon zozo 楽天などのモール展開の今後についてお教えください。
モールに出店している店舗と自社店舗の棲み分けなどについて戦略などがあればお教えくださいませ。
今後は自社EC中心で進めていくので、モールに関しては自社ECでリーチできない顧客との接点づくりという役割になります。
3)越境ECについては今後どのようにお考えかお教えください。
当面はジグザグ社の越境EC対応サービス「WorldShopping BIZ」で対応していきます。
質問3 新生グラニフのDX展開についてはどのような施策をお考えでしょうか?
顧客体験とサプライチェーンにおいて、DXを進めていく考えです。
質問4 新生グラニフの出店戦略について
1)新生グラニフの基本出店戦略についてお教えくださいませ。
店舗はメディアでありブランド体験の場だと捉えており、その役割を果たす店舗をつくることが方針です。
2)出店強化地域などがあればお教えくださいませ。
当社の顧客層は性別、年代を問わず幅広い顧客層であるため、都市型、郊外型に関わらず全国に出店していく考えです。
3)商業施設であればどういう場所が好ましいかお教えください。
性別・年代を問わず幅広い層を集客できる施設/ゾーンであること、フルラインMDが組める150-300平米の面積であることが前提となります。