注目が集まる鉄道不動産会社の商業サービス拡大
コロナ禍以前から鉄道各社および鉄道関連不動産会社の商業サービス拡大の動きは目を瞠るものがありました。鉄道会社の高架下の開発が中心だったのですが、コロナ禍以降は踏切脇や線路近くの遊休土地開発の中で新たな動きが出てきました。西武ホールディング傘下の西武プロパティーズは今年に入ってテレワーク用の賃貸ユニットハウスを開発したりと遊休土地の活用に動きが生まれつつあります。
今回は小田急不動産株式会社の新規事業のコインランドリー事業についてのニュースがございましたのでご紹介いたします。コインランドリー事業はコロナ禍前から人気事業でFCビジネスも拡大傾向にあり、新規参入者も多い事業ではありますが従来であれば割と狭いスペースの活用で人気のビジネスではありました。今回は逆転の発想で都心部で駐車場があるコインランドリー事業を展開するとのこと。今回のサービス開発の肝は店舗面積の拡大に伴いセルフで行う洗濯だけでなく、洗濯代行・有人カフェ運営を行うところにも有るのではないかと思います。同時にこの事業を土地オーナーに向けて不動産ソリューションの一つとして提案していくとのこと。
以下、小田急不動産株式会社のプレスリリースを引用。
小田急不動産がコインランドリー事業に新規参入 4月15日(木)世田谷区経堂に第1号店をオープン
~沿線住民の生活利便性の向上に貢献します~
小田急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:金子 一郎)は、2021年4月15日(木)に東京都世田谷区経堂(小田急線「経堂」駅徒歩8分)にコインランドリー事業の第1号店として「Odakyu Laundry経堂店」をオープンしますのでお知らせします。
1 参入の背景
コインランドリーは、共働き世帯の家事労働の低減やコロナ禍による衛生意識の高まり等でその社会的役割に注目が集まっています。また、土地オーナーにとっては遊休地の有効活用の1つとして収益性が高い※ことから市場が近年拡大しています。
現在、都心部で運営されているコインランドリーの多くは面積が10坪~15坪ほどの駐車場の無い店舗がほとんどである中、「Odakyu Laundry経堂店」は、住宅街の隣接地でありながらも店舗面積約35坪の大型店舗を実現しました。広々とゆとりを持って利用できる清潔でスタイリッシュな空間で、上質な洗濯時間を提供します。※コインランドリー経営は個人経営者を対象としたフランチャイザーが多く進出しており、加盟店となることで店舗開発から開業までサポートを受けられることや、無人で店舗運営ができることから収益性が高いと言われています。
2 店舗の特徴
敷地には6台分の駐車場があり、店内にはランドリー機器を12台、スニーカー洗専用機1台を設置し、乾燥終了後のたたみ台を5カ所確保するなど、利用者が広々と作業できるスペースを確保しました。また、洗濯開始から乾燥終了までの待ち時間が充実した時間となるように、充電コンセントやフリーWi-Fiを完備、その他マッサージチェアやドリップコーヒー自販機を設置するなど、ゆったりと過ごすことができる空間に整えました。
店舗面積を最大限に活用するため、今後は洗濯物預かり代行サービスや、店内での有人カフェ運営などの追加サービスを検討しています。3 不動産サービスメニューの拡大について
これまで当社では、主要3事業として分譲業、賃貸業および仲介業を展開してまいりました。その他にも土地オーナーさまの遊休地の有効活用策として、駐車場「Odakyu Parking」やレンタル収納「Odakyu Box」の経営メニューをご用意してまいりましたが、地域住民の皆さまの暮らしにより密着した不動産活用メニューの拡充を検討し、本事業に参入しました。今後も小田急沿線の利便性向上のため、本事業を土地活用メニューのひとつとして整備し、多店舗展開を目指します。「Odakyu Laundry経堂店」概要
開業日時 2021年4月15日(木)10:00~
所在地 東京都世田谷区経堂1丁目41番6号
交通 小田急線「経堂」駅より徒歩約8分
営業時間 7:00~23:00(年中無休)
ランドリー機器 セルフランドリー13台(洗濯乾燥4台・乾燥機8台・スニーカー洗専用1台)
提供サービス 店舗内空間除菌・洗濯終了コール・稼働状況確認サービス(当社HPにて確認可)
敷地面積 411.80㎡(124.56坪)
建物面積 117.51㎡(35.54坪)
駐車場 6台(ランドリー利用金額に応じて割引有・ランドリーを利用しない方も利用可)
URL https://www.odakyu-fudosan.co.jp/support/service/laundry/kyoudo/