池袋東口に革新の『ネオ立食い蕎麦』誕生。「たぬきは飲み物。」が提供する“ライブ感”と器のエンタメ力に注目
株式会社のみもの。(東京都豊島区)が展開する新業態「たぬきは飲み物。」が2025年3月27日、池袋東口エリアにオープンする。同店は「ネオ立食い蕎麦」を掲げ、「たぬきそば」のみを追求する革新的なコンセプトで、商業施設関係者からの注目を集めそうだ。
近年、首都圏では「そば業態」の多様化が進んでいる。特に、ラー油そばや濃厚系つゆなどを取り入れた新しい蕎麦の楽しみ方が浸透しつつあり、こうしたトレンドは新規顧客層の開拓に成功している。今回の「たぬきは飲み物。」もまさにその潮流の延長線上にある店舗であり、「飲み物」という斬新な切り口でブランド展開する同社の実績を踏まえると、池袋東口の新たな話題店として定着する可能性は高い。
池袋エリアは、特に東口周辺で若年層や外国人観光客の流入が顕著となっており、「オタクカルチャー」や「サブカルチャー」を軸とした店舗展開が活況を呈しているエリアである。株式会社のみもの。が池袋東口を選んだ理由の一つにも、このオタクカルチャー層との親和性が挙げられる。実際、縁起物としても人気が高い「たぬき」をテーマに掲げたことで、若年層や文化的要素に敏感な客層を惹きつける狙いも見込まれている。
特筆すべきは店舗が提供する「顧客体験価値」の創出だ。同店は立食いという業態の強みである提供スピードに加え、目の前で仕上がる製麺のライブ感を大きな魅力として位置付けている。顧客は製麺から盛り付けまでの工程を間近に体験できることにより、食事そのものがエンターテインメント性を帯びるという仕掛けだ。このようなライブ感を伴う体験型店舗は近年特に商業施設において集客効果を高めており、リピーターの獲得にも成功しているケースが多い。
さらに同店が展開する、信楽焼の特注器にも注目したい。「たぬきは飲み物。」では、本場の信楽の窯元が製作した特注のたぬき型器を導入する。職人が一点ずつ丁寧に作り上げるこの器は、それ自体が話題性を持つアートピースとして、食事の満足度を高める効果が期待される。実際、飲食店において「器」による体験価値を提供することで、SNSでの拡散が増加したり、店舗のブランド価値が上昇した事例は多数ある。こうした戦略は、商業施設の新規出店やリニューアルを検討する際の参考になるだろう。
また、株式会社のみもの。は姉妹店として卵料理専門店「ヒャ/とろり。」を池袋西口に運営している。同店では全国のブランド卵を使った卵かけご飯やたまご天丼などを提供し、素材を活かしたメニュー作りで高評価を得ている。今回の「たぬきは飲み物。」でも、こうした姉妹店の成功体験を生かし、セットメニューとしてブランド卵を活用した商品を提供する。複数業態を近隣で展開することで、相互送客による集客効果や客単価向上も期待できる。
池袋東口という立地特性、ライブ感を伴う店舗演出、器を含めた独自性の高い演出、そして特定メニューに絞った業態戦略という、商業施設が参考にしたいエッセンスが豊富に詰まった「たぬきは飲み物。」の今後の展開に、多くの業界関係者の注目が集まることは間違いないだろう。以下、同社のプレスリリースから新店概要と画像を引用。
店名:たぬきは飲み物。
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-23-12
アクセス:各線池袋駅35番出口より徒歩5分
営業時間:11:00~16:00(ラストオーダー15:45)
17:30~21:00(ラストオーダー20:45)
定休日:無し
座席数:店内6席・外席4席公式instagram:
https://www.instagram.com/bukurotanuki/
公式tiktok: