池袋の新名所誕生
どんな街にも同じようなカテゴリのお店が集中し、その地区が一気に活気づく場所というのが存在する。今回ご紹介するのはそんな場所に出店した1軒のコーヒーショップ。コーヒーをめぐる商業環境はここ数年で劇的に変化しています。その起点となったのが2015年にブルーボトル・コーヒーが東京の下町、清澄白河に店舗を出店したことに端を発します。
ブルーボトルの出店により、それまで人気のコーヒーショップといえば所謂シアトル系コーヒー一辺倒だった日本のコーヒーの商環境がもともとあった日本の文化である純喫茶文化に戻っていきました。1杯ずつ丁寧に入れていた1970年代のコーヒー専門店ブームが再来したかのような状態になっています。といえども、パパママショップで地域コミュニティの憩いの場的なコーヒーショップではなく、あくまでも洗練されたカフェの様相を呈しながらなこだわりの1杯を提供するそんな新しいスタイルが増加していきました。
今回ご紹介するのは8月8日に池袋は美久仁小路入り口横に新規オープンしたマーメイドコーヒーロースターズ池袋本店。この美久仁小路入口付近というのがここ5年くらい池袋のB級グルメの聖地となっているゾーン。神田のカラシビラーメン鬼金棒やカレーは飲み物、神田たまごけん、麺処花田、肉野菜炒めベジ郎、そして知る人ぞ知る池袋の寿司の名店である幸ちゃん寿司などが立ち並ぶ一角となっている。その美久仁小路入り口のビル一棟にマーメイドコーヒーロースターズはオープン。
マーメイドコーヒーロースターズは株式会社 ア グッド ダイナーが2022年2月に明大前店をオープンした新業態のコーヒーショップ。同社は創業49年の企業で創業より丸八という称号で高田馬場そして渋谷道玄坂で居酒屋を経営し続けている老舗企業。今回同社がしかける新業態はこだわりコーヒーショップ。豆は厳選したスペシャリティコーヒーを使用する。実際に飲んでみたがしっかりと焙煎された深い味わいでコクとキレが絶妙なバランス。どうやらこれから多店舗展開を想定しているとのことで、すべてのコーヒーショップ現地で焙煎を行う。従業員教育にも余念がなく、日本トップクラス、世界トップクラスのバリスタや焙煎士から指導を受けているとのこと。
マーメイドコーヒーロースターズはもしかしたら新たな日本のコーヒー文化を作っていくのかもしれない。と思わせる体制での本店開業でした。あと注目したいのがとにかくインスタ映えする店内内装。調度品がアンティークテイストでこだわりをもって選びぬかれているのであと数日もすればインスタで画像が出始め、1ヶ月もすれば若い方で店内があふれかえるのではないかと思います。今後の株式会社 ア グッド ダイナーの活躍に期待です。以下、現地画像を掲載。