横浜・桜木町駅高架下に魚料理専門店が集結、新施設「さかなまち」が誕生
横浜の中心地、桜木町駅高架下に魚料理を専門とする5店舗が集結した新施設「さかなまち」が誕生した。この施設は、日本の誇る魚食文化を継承し、さらに発展させることを目指して開発された。
近年、日本の魚食文化は世界的に高い評価を受けている一方で、国内では様々な要因により衰退の傾向にある。「食べ方が分からない」「お肉の方が好き」といった消費者側の理由や、漁業従事者の減少、漁獲量の減少など、複合的な課題に直面している。
こうした状況を背景に、「さかなまち」は魚食文化の継承と進化を目指す5つの専門店で構成されている。各店舗は、それぞれ独自のコンセプトと特徴を持ち、多様な魚料理の魅力を発信する。
天ぷらと刺身を中心とした板前料理店「魚天」は、国産食材を80%以上使用し、日本の四季折々の旬の食材を提供する。厳選された新鮮な魚介を様々な調理法で味わえる点が特徴だ。
「第一魚炉魚炉酒蔵」は、気軽に楽しめる干物炉端専門店。北海道産の厳選干物や新鮮な鮮魚、野菜を使った炉端焼きを中心に、出汁を活かしたおでんなど、幅広いメニューを提供する。
「いづち」は天ぷらと日本酒を楽しむ専門店。20種類以上の魚介天ぷらに加え、旬の食材を使ったおばんざいも用意し、季節感溢れる料理と厳選された日本酒のペアリングを楽しめる。
「浜はち」は横浜中央市場の仲卸直営による本格江戸前鮨店。横浜市場と豊洲市場の両方から、その日最高の鮮魚を仕入れ、こだわりの赤酢を使ったシャリで提供する。予約制の本格的な鮨コースを楽しめる。
「ふじ月」は湘南沖で水揚げされるタカアシガニやイバラガニを専門とする珍しい店舗だ。神奈川県内唯一の蟹専門漁師から直接仕入れた希少な地蟹を、刺身やしゃぶしゃぶ、蒸し、焼きなど多彩な調理法で提供する。
これら5店舗が集結した「さかなまち」は、単なる飲食店の集合体ではなく、日本の魚食文化の魅力を多角的に発信する拠点としての役割を担っている。各店舗が持つ専門性と技術を生かし、消費者に魚料理の新たな魅力や楽しみ方を提案することで、魚食文化の衰退に歯止めをかけ、さらなる発展を目指す。
立地面では、JR桜木町駅から徒歩20秒という好アクセスを活かし、地元住民はもちろん、観光客やビジネス客など幅広い層の集客が期待される。また、高架下という特徴的な空間を活用することで、独特の雰囲気づくりにも成功している。
「さかなまち」の開業は、横浜の飲食シーンに新たな魅力を加えるだけでなく、日本の食文化の発信地としての横浜の地位を高める可能性を秘めている。今後、この施設がどのように発展し、魚食文化の振興に寄与していくのか、業界関係者からも注目が集まっている。以下、株式会社First Dropのプレスリリースから画像と概要を引用。
施設名:さかなまち
住所:神奈川県横浜市中区桜木町一丁目1番93号
アクセス:JR桜木町から徒歩20秒・桜木町駅から87m
A区画:天ぷらと刺身 板前料理【魚天】
B区画:干物炉端専門【第一魚炉魚炉酒蔵】
C区画:天ぷらと酒【いづち】
D区画:鮨【浜はち】
E区画:湘南沖 地蟹専門店【ふじ月】