株式会社バンダイナムコアミューズメント新店舗オープンとガチャガチャ産業の盛況:年間450億円市場規模と第4次ブームの解析
ガチャガチャ(カプセルトイ)の市場規模が年間約450億円と試算され、今後も増加傾向にあります。この高い市場規模は、単価の安さに反してリピーターや一度に多数購入するユーザーが多いことが影響していると考えられます。
ガチャガチャの現在のブームは、第4次に当たります。1965年に始まり、2012年には「コップのフチ子」による第3次のブームが確認されています。第4次ブームの背景には、新型コロナウイルスの影響で閉店した店舗に代わりガチャガチャ専門店が出店し、その数が増加したことが大きいでしょう。人員を割かずに運営できる利点から、大型施設の空きスペースなどに多く設置されています。
成人層がガチャガチャに注目している理由としては、多種多様なアイテムと長い歴史があるため、ターゲット層が幅広いという特徴があります。大手企業やアニメとのコラボレーションも増加しています。製作期間が短く、消費サイクルも短いため、市場が縮小するリスクが低いとされています。
加えて、電子決済が普及している現代において、ガチャガチャは現金決済が必要とされ、一種のアナログな楽しさを提供しています。そのため、デジタル化が進む中で珍しい存在としても注目されています。
2023年2月に合同会社Makimaが行った調査では、10代以上の男女100人を対象に「ガチャガチャを回す理由は何ですか?」という質問がされました。この調査によると、52%が「欲しい商品がある」ため、また次に多かったのは「何が出るか分からないワクワク感」でした。このように多様な魅力があり、多くの年齢層から愛されていることが確認されました。
人気のカプセルトイですが、その専門店の出店も勢いがあります。株式会社バンダイナムコアミューズメントは、2023年10月27日(金)に、新潟市中央区の「蔦屋書店 新潟中央インター店」内に「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」をオープンすることを発表しました。
新潟市中央区に登場するこの大型カプセルトイ専門店は、バンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」の全商品を取り扱うとともに、オンラインで購入した商品の店舗受け取りが可能です。また、この店舗では、ガシャポン体験を一層豊かにするための仕掛けが多数用意されています。
近年のカプセルトイ市場の拡大を受け、バンダイとバンダイナムコアミューズメントが共同でこの新店舗を出店することで、更なる市場拡大と、多様なターゲット層に対する魅力の発信が期待されます。特に、新店舗では、最新の商品から話題のアイテムまで広範にわたる展開がされる予定です。以下、株式会社バンダイナムコアミューズメントのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
施設概要
【施設名称】 ガシャポンバンダイオフィシャルショップ蔦屋書店 新潟中央インター店
【所在地】 新潟県新潟市中央区湖南4-8
【営業時間】 平日・祝日9:00~22:00 土日8:00~22:00
【施設面積】 49.6㎡(約15.0坪)
【設置面数】 300面
【公式サイト】 https://bandainamco-am.co.jp/others/gashapon-bandai-officialshop/store/niigatachuo/