果実とバター canarina、大宮と博多に期間限定出店 JR東日本「おみやげグランプリ」総合受賞ブランドがエキナカと百貨店で展開
バタースイーツ専門店「果実とバター canarina(カナリナ)」が、エキュート大宮と博多阪急に期間限定で出店している。株式会社ケイシイシイ(本社:北海道千歳市)が手掛ける同ブランドは、2024年にJR新宿駅「EATo LUMINE」で初出店し、同年「JR東日本おみやげグランプリ2024」で総合グランプリを獲得。現在、首都圏のエキナカを中心に認知を拡大し、主要都市への催事展開を本格化させている。
エキュート大宮では4月21日から5月11日まで、中央南改札内に出店。博多阪急では4月30日から5月13日まで、地下1階食品催事に登場している。エキュート大宮は東京駅や新宿駅と並ぶJR東日本系エキナカの主要拠点であり、東京土産需要の地域波及拠点としての役割も大きい。一方の博多阪急はJR博多シティと一体の百貨店で、東京や関東圏の人気ブランドを九州で展開する場として注目を集めている。
今回の出店では、代表商品『果実とバターのサブレ』を中心に、ギフトや手土産需要に対応するラインナップを揃えた。このサブレはレモンピールとヘーゼルナッツ、ラムレーズンとココア、クランベリーとピスタチオという3種の組み合わせで、いずれもバターの芳醇な香りと果実の個性を活かした仕上がりとなっている。
近年、バター菓子市場では「PRESS BUTTER SAND」や「ガトーフェスタハラダ」などが牽引する形で、プレミアム路線の商品がエキナカや百貨店売場で好調に推移している。とくにJR東京駅「グランスタ」や羽田空港第2ターミナル土産売場は2023年から2024年にかけて売上が前年比2桁増を記録。首都圏発ブランドの商品を求める地方都市の需要が高まるなか、「果実とバター canarina」もこの流れに乗り、主要交通拠点での催事展開を積極化している。
ケイシイシイはこれまでも「ルタオ」ブランドを通じて、北海道発スイーツの催事・物産展展開で実績を積み上げてきた。今回のcanarinaも、常設店舗を首都圏に据えつつ、エキナカと百貨店催事を組み合わせた全国戦略を採用しており、特に「おみやげグランプリ」受賞商品としての付加価値を武器に、ギフト・土産需要を開拓している。
エキュート大宮と博多阪急での期間限定出店は、関東と九州という二大エリアでの消費者反応を探る機会となっており、今後のさらなる多地域展開に向けた試金石といえよう。以下、株式会社ケイシイシイのプレスリリースから画像を引用。