松屋フーズが新たなステーキ業態「ステーキ屋松 明大前店」をオープン:多業態戦略の新たな一歩
突然ですが牛丼って食べられますか?私は朝早く移動しなければいけない時、夜遅くまでご飯が食べられないときにちょっと寄って、ぱっと食べられるからたまに食べることがあります。そんな牛丼店舗ですが、ここ数年私の住む町の牛丼チェーン店がすごい勢いで店舗改装を加えていっています。最初はツーフェイスのブランドに、最近では空いた2Fも借りて他の業態まで開始されました。そう、株式会社松屋フーズホールディングス(以降、松屋)の店舗展開の手法です。コロナ前後から既存カレー事業だったマイカリー食堂を松屋や松のやとの併設業態で店舗数を増加させていきました。コロナ直前にはステーキ業態を開始したりもされています。まずは株式会社松屋フーズのこれまでの沿革を見てみましょう。
松屋は、1966年に創業者瓦葺利夫によって東京都練馬区で始まった。初の店舗は1969年に閉店し、瓦葺はその後、牛丼に焦点を当て、独自の味を開発しました。1968年には、練馬区栄町に1号店がオープンし、現在もその店舗は運営中です。松屋の特色として、牛めし以外にもカレーライスや定食などの提供があり、これは学生とサラリーマンの両層に合わせたビジネスモデルに基づいています。
ロゴも社員の家族からプロのデザイナーへと進化し、企業成長と共に変わっています。地域的には、2022年9月時点で主に西日本に未出店地域がありますが、再進出の可能性も示唆されています。海外展開も行い、中国と台湾、さらにはニューヨークにも店舗を持っています。
2015年以降、牛めしの出店数は横ばいであり、とんかつ店「松乃家」「松のや」の出店が加速しています。2018年には持株会社制へ移行し、さらに多角的なビジネス展開を行っています。直営店にはカレー店「マイカリー食堂」、寿司店「すし松」、「福松」、ラーメン店「松軒中華食堂」、さらにはカフェと弁当店も展開しており、多業態での成長を見せています。最近では前述のステーキ業態であるステーキ屋松 を業態開発されています。今回はそのステーキ屋松の新店のニュースです。
株式会社松屋フーズホールディングスが、ステーキ業態として5店舗目となる「ステーキ屋松 明大前店」を京王電鉄明大前駅近くで新たにオープンしたことが明らかになりました。この新店舗は、2023年8月2日にオープンした「みんなの食卓松屋食堂 明大前店」の2階に位置しており、同社が展開する4つのブランドが一箇所に集結する形となっています。同社は、顧客に対して多様な選択肢と刺激的な食体験を提供することを目的とした、「食のテーマパーク」のような店舗作りを推進しているとのこと。
「ステーキ屋松」ブランドは、「いつもの食事にステーキを」をコンセプトにしており、厳選された高品質な素材を使用したボリューム満点で健康的なステーキメニューを手頃な価格で提供しています。具体的には、松ロースステーキやミスジステーキなど多種多様なステーキメニューを取り揃えており、更に、色とりどりのサラダバー、国産米、オリジナルスープも用意しています。さらに、テイクアウトオプションもあり、手軽に楽しめるお弁当メニューもラインアップ。今回の新店舗オープンは、松屋フーズの多角的な業態展開戦略に一石を投じる形となり、顧客が様々な料理を一箇所で楽しめるという、新しい食体験の場を提供するものと期待されます。
以下、株式会社松屋フーズホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店名 ステーキ屋松 明大前店
住所 東京都世田谷区松原1-36-7 TRN明大前 2F
開店日 2023年8月28日(月)11:00~
営業時間 11:00~23:00(LO/22:30)
席数 24席
駐車場 なし