東北唯一の体験型ホームシアター専門店「ホームシアターファクトリー仙台」再出店、提案型リテールで市場に新たな拠点
東北エリアで唯一となるホームシアター専門店「ホームシアターファクトリー仙台」が、2025年5月17日、仙台市青葉区に開業する。運営は、全国16店舗を展開するオーディオ・ビジュアル機器の専門企業、株式会社アバック。かつて同社は仙台にも店舗を構えていたが、2020年にコロナ禍の影響で撤退しており、今回は約5年ぶりの再出店となる。
再びこの地を選んだ背景には、コロナ以降に再燃した家庭内エンターテインメントへの関心がある。新築・リノベーション需要と並行して、住宅内における専用ルーム型やリビング統合型のホームシアター構築が拡大傾向にあるなか、実際の導入イメージを「体験」できる施設として、同店は明確な差別化を打ち出す。
同店舗では、3つの異なる視聴環境を備えた体験型構成を採用。「専用室シアター」では、完全暗室に加え、ひな壇やオリジナルのシアターチェアを設置し、映画館のような没入感を演出する。Victor製8Kプロジェクターや120インチスクリーンに加え、Dolby Atmos/DTS:X/Auro-3Dに対応した最大13本のスピーカー構成による立体音響再生が可能となっている。
一方で、リビング設置を想定した「2Wayリビングシアター」では、90インチの電動スクリーンと55インチテレビの併用による2wayスタイルが採用され、家庭での実用性を具体的に再現。最大5.1.4ch構成により、ポピュラーな住空間への導入にも対応する。
さらに、あまり部屋を暗くせずに使用できる「スタイリッシュシアター」では、超短焦点プロジェクターとBloomsbury Lab製の音が出るスクリーン「LIBERTY WIDE PRO」を常設。テレビライクな使い方を望む層や、スピーカー設置を避けたいニーズへの提案を可能とする。
同店舗には、アバック新宿の旗艦店で経験を積んだ専門スタッフが常駐し、設計・機器選定から施工、アフターサービスまでを一貫してサポートする体制を整える。とりわけ、機器単体ではなく「空間全体」を提案する点で、販売特化の家電量販店とは一線を画す業態といえる。
店舗の立地である仙台市青葉区昭和町は、北仙台駅にほど近い住宅エリアであり、生活動線上でアクセス可能なロケーションにある。商業施設が密集する仙台駅周辺とは異なり、住宅密集地内での高付加価値サービス提案としての存在感が期待される。
全国的にもホームシアター市場は高付加価値志向へとシフトしており、住宅への統合提案や没入型音響体験へのニーズが顕在化しつつある。中でも、導入に先立つ「体験」の重要性は年々増しており、今回の出店はその拠点として仙台都市圏を射程に収める戦略的な意味合いを持つ。
同店にはアバックの自社ブランド製品も多く展示されており、スピーカーシステムや電動スクリーン、超短焦点プロジェクター用ラック、シアターチェアなどの体験も可能となっている。製品と空間を一体で提案するスタイルは、今後のホームシアター市場における提案型リテールのあり方を示す事例となるだろう。以下、株式会社アバックのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗情報
- 店舗名称 :ホームシアターファクトリー仙台
- オープン日:2025年5月17日(土)11:00
- 所在地 :宮城県仙台市青葉区昭和町5-41 アリュール.BLD 2F
- 電話 :050-3528-5841
- FAX :050-3535-2458
- 営業時間 :11:00~19:00(火曜・水曜日定休)
- サイト :https://corp.avac.co.jp/contents/shop/sendai