東北初出店、福岡発の人気レストラン「ピエトロ」がイオンモール名取に登場
1980年に福岡・天神で誕生した「洋麺屋ピエトロ」が、東北エリアへ初進出する。株式会社ピエトロは、2025年4月24日、宮城県名取市のイオンモール名取1階に「ピエトロ イオンモール名取店」をグランドオープンする。看板商品の「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」で広く知られる同社だが、そのルーツは小さなスパゲティレストランにあり、レストラン業態としても根強い支持を受け続けている。
ピエトロの特徴は、和の要素を取り入れた独自のパスタメニューと、手づくりにこだわったサラダにある。創業当時から続く「炊きたてのご飯に合うものは、茹でたてのスパゲティにも合う」という発想を基に、甘辛いひき肉と揚げなすを合わせた「なす辛」や、福岡の辛子明太子を活かした「博多明太子カルボナーラ」など、他にはないメニュー展開を強みとする。また、レストランで提供していたドレッシングが話題を呼び商品化された経緯から、ドレッシングとサラダの品質へのこだわりは今なお継続しており、冷たくシャキシャキの状態で提供されるサラダは多くの利用者に好評を博している。
現在、ピエトロは福岡を中心に関東・関西の商業施設や百貨店などへも出店を重ね、安定的なファミリー層の集客とリピーター獲得を実現している。価格帯はパスタ単品で1,000円前後と中価格帯に位置づけられ、同セグメントでは「サンマルク」や「鎌倉パスタ」「洋麺屋五右衛門」などが競合として挙げられる。これらがパンの食べ放題や和風内装などで独自の強みを打ち出す中、ピエトロは「ドレッシング×サラダ」による食前の体験価値や、地域との結びつきを重視したワインのセレクトによって差別化を図っている。
今回の出店地となるイオンモール名取は、仙台空港アクセス線「杜せきのした駅」直結という交通利便性の高さを背景に、広域からの集客を実現している大型モールである。来館者層は、子育て世帯や三世代ファミリーを中心に、近隣の学生・シニア層にも広がっており、ランチからディナーまで幅広い時間帯での飲食ニーズが見込まれる。ピエトロのラインナップは、ボリューム感と見た目の華やかさを兼ね備えており、ショッピングの合間の休憩利用から、日常使いの外食需要まで対応可能といえる。
さらに、今回の店舗では宮城県南三陸町の「南三陸ワイナリー」が手がける赤・ロゼの2種のワインを採用しており、地元とのつながりを意識した商品構成も打ち出されている。地場ワイナリーの個性豊かなワインと、福岡の味を融合させたこの店舗は、地域住民にとっても新たな外食体験の場となる可能性が高い。
ピエトロが掲げる「しあわせ、つながる」というコンセプトは、単なる飲食店の枠を超え、食を通じた地域との接点を意識したものである。商品だけでなく、それを支える製造の工程にまで「人の手による丁寧なものづくり」を貫く企業姿勢は、近年再評価されつつある食の信頼性に対する消費者意識とも重なっている。
イオンモール名取という広域型商業施設における今回の出店は、地域の生活者にとって新たな“味の定番”をもたらすとともに、モールの飲食ゾーンの多様化にも寄与するものと期待される。以下、株式会社ピエトロのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
新店概要
▪店舗名:ピエトロ イオンモール名取店
▪所在地:宮城県名取市杜せきのした5丁目3-1 イオンモール名取1階
▪電話番号:022-399-8829
▪営業時間:11:00~22:00(ラストオーダー 21:00)
▪席数:60席
▪アクセス:仙台空港アクセス線「杜せきのした駅」直結