日本酒市場の新たな動きと株式会社農口尚彦研究所の進化
日本の伝統酒である日本酒は、1973年をピークに国内消費量が減少しています。しかし、国税庁やクールジャパン機構などによる海外向けのPR活動の影響で、輸出金額はこの10年間で約3倍に増加しています。一方で、国内市場と海外市場での需要に注目が集まっており、日本酒業界は新たな局面を迎えています。
日本国内では、人口減少や高齢化の影響でアルコール全体の消費量が減少している一方で、消費者の嗜好の多様化に伴い、市場環境は厳しさを増しています。海外市場においても、日本酒が日常的に飲まれる酒となるのは難しい状況です。そうした中、日本酒製造業者にとっては、販売数量の拡大に限界があるため、高価格化が重要な戦略となっています。
消費者に高い付加価値を認識してもらい、高価格化を実現するためには、製品の多様性や品質を正確に伝えることが不可欠です。特に、小売や飲食店においては、店員の推薦や商品情報の提供が消費行動に大きな影響を与えています。そんななか農口尚彦氏が率いる株式会社農口尚彦研究所は杜氏として著名なカリスマである農口尚彦氏のブランドである農口尚彦研究所という切り口でこれまで多くの顧客に評価され支持されてきたブランド。その同社が新店をオープンする。
株式会社農口尚彦研究所は、金沢百番街に新しい店舗をオープンします。2024年2月9日に開店する「SAKE食堂 by 農口尚彦研究所」は、農口尚彦研究所の日本酒をはじめ、日本酒に合う料理やオリジナルスイーツを提供することで、日本酒の新たな魅力を広めることを目指しています。この店舗は、日本酒に親しみのない層にも注目されることが期待されています。
農口尚彦氏の伝統と革新を融合させたこの新店舗は、日本酒市場に新たな動きをもたらすことでしょう。高品質な日本酒の魅力をより多くの消費者に伝え、日本酒市場の活性化に寄与することが期待されます。以下、金沢ターミナル開発株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
営業時間:物販 9時~22時 / 飲食 10時~22時(21時30分ラストオーダー)
出店場所:金沢百番街 あんと西 百番キッチン1階