日本の魚離れと「魚市場 成田屋 東京ドームシティラクーア店」の登場
最近魚を食べていますか?欧米では健康志向から魚介類を摂取する人が増えていってますがが、日本ではじわじわと魚離れが進行。 農林水産省が公表した2021年度版の水産白書によると、1人当たりの魚介類の年間消費量は2020年度に23.4キロとなり、比較可能な1960年度以降で最低となっています。
日本は元々魚食文化中心の食文化でした。縄文時代、つまり1万年以上前から、人々が魚を捕獲し食べていたことが、発掘された骨や貝からわかります。弥生時代には稲作が始まり、川魚が食事に加わりました。奈良時代には高級な乾物が贈り物として現れましたが、一般の人々が食べることはできませんでした。沿岸漁業が発展した室町時代以降、日本の食事は現在の形に進化し、魚の種類が増え、寿司や天ぷらなどが庶民の食事に取り入れられました。しかし、魚は腐りやすく、輸送が難しかったため、豪華な魚料理は主に大名や裕福な商人に限られていました。
明治から昭和初期までは、動物性食品は特別な機会にしか一般の人々の食卓に出ることはありませんでした。新鮮な魚を手に入れられる現在は、第二次世界大戦後の急速な経済成長と冷蔵技術の進化のおかげです。今では、生産地から遠くに住んでいても、冷蔵輸送により良質な魚を手に入れることができます。
しかしながら、魚介料の消費量は低下し続けています。それは日本の魚介類の消費量の低下は、複数の要因によって引き起こされています。近年、日本の食生活はますます西洋化しており、肉や乳製品の消費が増えています。これはファストフードやスーパーマーケットでの洋食料理の普及に伴うもので、多くの人が肉を魚より選ぶようになってきました。
また、魚の価格が上昇していることも大きな要因です。稚魚の過剰な漁獲や海洋環境の変化により、一部の魚の供給が減少し、その結果、価格が上昇しています。経済的な観点から、肉や他のプロテイン源を選ぶ人が増えています。
さらに、魚を調理する手間も消費量減少に影響しています。多くの人が、肉に比べて魚を調理するのは時間と手間がかかると感じています。特に、魚の骨を取るのが難しく、その手間を避けるために肉を選ぶ傾向があります。
若者の間では、魚の特有の匂いや味が苦手な人が増えており、これも消費量減少に寄与しています。異文化の料理に対する興味やファストフードの普及も、魚介類よりも肉を選ぶ傾向につながっています。
これらの要因の組み合わせにより、日本の魚介類の消費量は減少しているのです。
そんな中、”家計に優しく”, “お手軽に”, “お洒落に” – これらのキーワードを掲げる新しい時代の鮮魚店「魚市場 成田屋 東京ドームシティラクーア店」が、2023年7月20日にグランドオープンを迎える予定です。
この店は、株式会社テーブルパートナーが運営する、鮮魚業界に新風を吹き込む革新的なプロジェクトの一部です。同社は世界最大の魚市場である東京の豊洲市場から最高品質の魚を選び抜き、新鮮さと本格的な味わいを家庭の食卓に届けることを目指しているとのこと。
「魚市場 成田屋」は、通常は敷居が高いとされる魚メインの食卓を、仲卸との強固な信頼関係と目利きのプロの力を借りて、手頃な価格にするとのこと。ただの魚屋ではなく、東京ドームや後楽園ホールでのスポーツ観戦、またはアミューズメントの合間に食べられる持ち帰り可能なお寿司やお惣菜も用意しています。こうした取り組みを通じて、「魚市場 成田屋」は、レジャーや日常生活の中で魚を楽しむ新たな機会を提供し、より豊かな食生活を創り出すことを目指すとのこと。
さらに、店の目標は「美味しいマグロを提供する店」であると同時に、「魚市場 成田屋=マグロ」のイメージを作り上げるとのこと。同店の一押しは「アイルランド産本マグロ」で、その風味は寿司店や高級店でも評価され、豊洲市場でも最高級のマグロと認められているのこと。
「魚市場 成田屋 東京ドームシティラクーア店」は、新鮮な魚介類と忘れられないショッピング体験を提供する、新しいタイプの鮮魚店と言えるでしょう。日本の食文化に一石を投じる店舗となっていただければとおもいます。以下、株式会社テーブルパートナーのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【魚市場 成田屋東京ドームシティラクーア店詳細】
オープン日 : 2023年7月20日(木) グランドオープン
営業時間 : 10:00〜21:00
住所 : 〒112-0003 東京都文京区春日1丁目1−1東京ドームシティ ラクーア 1F
電話番号 : 03-6240-0018