新潟の躍動:新幹線駅前商業施設CoCoLo新潟の大規模改修と地域振興
商業施設にはさまざまな業態、立地が存在する。その中でも複数の機能を持ち合わせ、地域社会から必要とされるのが新幹線が停車する地方都市の駅前商業施設である。新幹線停車駅の商業施設は、地域内外からの多様な来訪者に対応する中心地として機能し、広域交通の主要拠点としての役割を果たす。その結果、地域の商業拠点だけでなく、広域からの観光客やビジネス客にも対応することが可能である。
隣接地域や他の新幹線沿線地域との連携も深化するため、共同プロモーションや商品開発など、多岐にわたる取り組みが展開される可能性がある。地域社会との連携が強まることで、駅周辺の発展が地域全体の活性化につながり、商業施設自体も多様な戦略を展開する機会を得る。
さらに、新幹線停車駅の商業施設は、地域の窓口としての役割も果たす。観光資源や地域の魅力を発信する場としての機能が強化され、国内外に向けて効果的に情報伝達が行える。このように、販売の場を超えた多様な機能を果たすことで、新幹線が停車する駅前商業施設は、地域の交流の場、文化の発信地、経済活動の中心として、地域の魅力と発展に貢献するのである。
そんな新幹線が停車する駅、新潟の駅前商業施設CoCoLo新潟が大規模改修で来春開業する。『CoCoLo新潟』は、新潟初出店や新業態店舗など、新たに約140店舗が誕生し、既存店含め総計約170店舗の新しい“CoCoLo新潟”として、2024年春に開業する予定である。
JR東日本新潟シティクリエイト株式会社(代表取締役社長:小竹 宏行)によって進められるこのプロジェクトは、開業プロモーションのステイトメントとして『“Change Your Flow” 流れ変わろう。』を掲げ、新潟の街の活性化を目指している。
新潟駅周辺、新潟県内外のお客さまに向けて、新潟県初出店や新業態店舗など新しい価値を提供する計画で、その中でも2階と1階に分けて様々な業種の出店が予定されている。2階では、新潟のソウルフードから全国チェーンの人気店が集まる惣菜・飲食ゾーン、毎日の生活が楽しくなるデイリー雑貨ゾーン、食のセレクトゾーン、そして気軽に立ち寄れるにぎやかな“横丁”ゾーンが展開される予定である。
1階では、新潟県初出店ブランドを中心としたファッションゾーン、バラエティ豊かな食が集まるレストランゾーン、そして地元新潟の食材を多く取り扱う生鮮食料品売り場などの食品ゾーンが設けられる。これらの多岐にわたる業種が集結することで、新潟駅の高架下空間が、地域の人々だけでなく、観光客にとっても魅力的な商業施設となることが期待される。
新潟市中央区に位置するこの商業施設は、新潟駅万代広場側からもアクセスが容易で、新潟を訪れる多くの人々にとって、新しい発見と楽しみの場となることだろう。生まれ変わる“CoCoLo新潟”の開業プロモーションは2023年8月より進められており、来春の開業に向けて、多くの人々の期待が寄せられているのである。以下、JR東日本新潟シティクリエイト株式会社のプレスリリースからイメージパース画像と施設概要を引用。
■新潟駅 新商業施設 施設概要
名 称:CoCoLo新潟(ココロ新潟)
所 在 地:新潟県新潟市中央区花園1丁目1-1
延床面積 : 約49,000㎡(新設30,000㎡、既存19,000㎡)
店舗面積:約26,500㎡(新設13,000㎡、既存13,500㎡)
階 数:地上2階、一部3階
開 業:2024年春(予定)
運営会社:JR東日本新潟シティクリエイト株式会社