新宿ホルモンが池袋に出店!?
私は個人的にホルモンが好きで定期的に食べたくなります。ただし、ホルモンって家で食べるものではなく、やっぱり炭火焼きで網で焼き上げることで油が炭に落ち、煙が上がり、シズル感が増す食べ物だと思っています。そのホルモンについて今回は歴史から考えてみましょう。
「ホルモン」の語源は、大阪方言の「放るもん」から来ています。「放るもん」は、文字通り「捨てるもの」や「使わないもの」を指す言葉で、戦時中や戦後の食糧難の時代に、食肉加工場で使われない部分、すなわち内臓肉を指す言葉として使われるようになりました。これらの内臓肉は、豚、牛、鶏など様々な動物から取られます。
ホルモン焼きの発祥の地は、戦後の大阪とされています。戦時中や戦後の困難な時代に、一般的に食用にされることが少なかった内臓肉を取り扱う店が登場しました。その中でも大阪の新世界地区は、戦後の食糧難から発展した飲食店街として知られており、ホルモン焼きの発祥地ともされています。
当時、食糧事情が厳しい中、廃棄されることが多かった内臓肉を有効利用することで、栄養価が高く、しかも安価な食材として注目されるようになりました。焼肉という料理方法は、食材の味を最大限に引き出し、食べる人々に満足感を提供するためのものでした。その後、経済が回復し豊かさが増すにつれて、一度は「捨てるもの」とされたホルモンが、その独特の食感や味わいから逆に評価され、全国的に広まったという背景があります。
このような歴史的経緯から、ホルモン焼きは庶民の食文化として根付き、現在では全国各地で親しまれる料理となっています。
ホルモン焼きが人気の理由としては
栄養価の高さ:ホルモンはタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特にビタミンB1は疲労回復に効果があるとされています。
独特の食感と深い味わい:ホルモンは焼くと外側がカリッと、中がジューシーな食感になります。また、内臓肉特有の深い味わいがあります。
お酒との相性:ホルモンはビールや焼酎、日本酒との相性が良く、居酒屋などでよく提供されます。
等が挙げられます。ホルモン焼きの顧客層は広範で、若者から中高年、男性から女性まで幅広く愛されています。特に若者や男性はビールと共にホルモン焼きを楽しむことが多い傾向があります。また、低カロリーで栄養価の高さから女性やダイエット中の人々にも人気。ホルモン焼きの店が流行る条件としては、以下の要素が考えられます。
品質:美味しいホルモン焼きを提供することはもちろん、新鮮な食材の提供は必須です。
店の雰囲気:アットホームな雰囲気や、焼きたての料理を楽しめる独特な空間づくりが求められます。
価格:リーズナブルな価格設定は、より多くの客を引き付けます。
メニューのバリエーション:ホルモンだけでなく、野菜や他の焼肉メニュー、アルコール類のバリエーションも重要です。
立地条件:人通りが多い場所や、駅から近い場所などに店舗を開くと集客に繋がります。
この点から考えて関東近郊でホルモン焼き店舗で人気となる場所というのは限られていて、新宿・池袋・渋谷・上野などの乗降客数が多い駅の周辺となります。特に新宿は激戦区で極みホルモンの幸永を筆頭に有名店が多い地区。そこに2001年、新宿三丁目に誕生した『新宿ホルモン』は築地銀だこの株式会社ホットランドが運営する店舗。今回は、その『新宿ホルモン(新宿三丁目店)』の2号店として、鮮度抜群の「肉」、「ホルモン」に加え、サイドメニューなども豊富にとり揃え、 “酒場使い” ができる店舗として、『焼肉大衆酒場 新宿ホルモン(池袋店)』をオープンするとのこと。新宿ホルモンが池袋にオープンというややこしい展開ですが、新宿ホルモンをブランドとして扱っているのでいたしかたないかと思います。
JR池袋駅東口から徒歩2分に位置し、ビル2階の店内は、オープンキッチンのカウンター席、広々としたテーブル席の他、個室も完備するとのこと。新宿に負けず劣らずの飲食店激戦区の池袋で空中店舗となる新宿ホルモンは定番店舗になっていくのか見ものです。以下、株式会社ホットランドのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店舗名:大衆焼肉酒場 新宿ホルモン 池袋店
住所:〒171‐0022 東京都豊島区南池袋1‐20‐2 翠ビル2階
電話番号:03‐6914‐0444
営業時間:17:00 ~ 23:00
客席数:カウンター9席、テーブル4名席×8
個室:有(4名様用、8名様用、各1部屋)
喫煙ブース:有
予約:店舗状況による為、お電話にてご確認をお願いします