文化のロフトが新店OPEN
どんな立派な店舗でもそもそも成り立ちがある。日本の商業の大きな変革時期はバブルの時代にあった。バブル時代に日本では芸術に対して投資しようという動きが経済界で大きくなりました。その中心にいたのがセゾングループ。セゾンの文化活動は文化・芸術で消費者の関心をひいて、本業の商業に人を集め、売上につなげていくという戦略でした。その戦略の中核にいたのがロフト。そもそもニューヨークのSOHOの芸術家たちがロフトで制作活動を行っていたということでLOFTというネーミングになったとのこと。
ロフトが立ち上がった同時期に話題になっていたのが東急ハンズ。東急ハンズはものづくり、ロフトは芸術文化よりの特徴的な品揃えという棲み分けで日本の雑貨シーンを牽引していきました。この牽引力の裏側には従業員の接客力にありました。当時からロフトや東急ハンズの販売員の商品知識は広く深い人が多くいらっしゃいました。彼らのそういった商品知識・知見に裏打ちされた提案力で売り場は盛り上がり成長していきました。しかし、時代は2020年代。商品の知識はグーグルに頼り、商品を調べるのもグーグルの世の中。商品知識のある販売員が売上を作る時代は遠い彼方になってしまったのかもしれません。
そんな中ロフトが久留米で新店をOPEN。定番の300坪弱の店舗サイズでありながらトータルでおよそ20,400種類を品揃となるとのこと。接客するより消費者が大量の商品の中で自分にあったものを自分で見つける時代。今やどんな成り立ちで生まれた店舗でも時代にあった店舗に生まれ変わり、消費者のニーズに答え続けることが成長していく要因となっているのかもしれない。以下、株式会社ロフトのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
【店舗 概要】
店舗名:久留米ロフト
所在地:福岡県久留米市新合川1丁目2-1 ゆめタウン久留米 本館2階
開業日:2022年5月20日(金) 営業時間:10:00~21:00
売場面積:約274.94坪(約908.89㎡)
企業情報:https://www.loft.co.jp/