徐々にベールを脱ぎ始めたシン・ららぽーと
ららぽーと堺の全容が徐々に明確になってきました。関西エリア4施設目となる三井不動産株式会社のららぽーと。SDGsやESG投資に対応した年間消費ネルギーを大幅削減した認証であるZEB Orientedを国内初の取得。館全体のエネルギー管理システム:照明・空調制御システムを管理し全体消費エネルギーを管理。断熱材を使用し熱効率を向上。高効率な空調設備などを導入し無駄なエネルギーを使わない。LED照明の採用による省エネルギー化などハード面での努力を相当なされた館になるとのこと。
ららぽーとブランドを冠した商業らしいMDで店舗総数約210店舗、店舗面積約56,200㎡ (約17,000坪)、駐車場台数約3,050台。南大阪地区では群を抜く規模感の商業施設となることは間違いない。210店舗という規模でオールエイジ・オールジェンダーをターゲットとした商業施設になる模様。注目とされるテナントは関東では圧倒的な存在感を示している神奈川県藤沢市発のスーパーであるロピア。飲食店ではエッグシングス、日本橋 天丼 金子半之助、関西最大級のくら寿司。書籍・インテリア雑貨の店舗も多数で時間消費型MDにも力が入る。他方でセレクトショップ、海外ファッションブランドも複数出店。ファミリー層をメインのターゲットにしているので体験型エンターテイメントも充実しており、絵本の世界をたのしめる「しまぐるランド」なども出店する。
ここ最近従業員満足度の向上を標榜する三井不動産株式会社の商業施設は今回も従業員にとって働きやすい設備に投資をおこなっている。この背景は働き手の確保に苦しむ施設が増える中で、あの施設なら働きやすいので働きたいという設備を用意することでテナント側が従業員を確保しやすい環境を整えるという意味も多分に含まれている。従業員休憩室を各階に配置し、館全体で5箇所も用意したとのこと。機能としては、・間仕切りのあるカウンター席・仮眠をとりやすいソファエリア・携帯電話充電用コンセント・フリーWi-Fi・歯磨き用洗面台・パウダーコーナー・喫煙室・従業員専用コンビニエンスストアなどを用意するとのこと。
ららぽーと福岡の店舗面積が73,100m²に対してららぽーと堺の店舗面積は約56,200㎡と小さめだが店舗数がわずか12店舗しか違わないことを考えることららぽーと堺は効率性がよく、1区画あたりの平均的な店舗面積が小さめでリーシングの手間がかかる商業施設だったのであろうと思われます。関係者におかれましては秋の開店まであと少しまだ決まっていない区画もあると思いますが最後の一踏ん張りといった時期になっているのではないでしょうか?このららぽーと堺の形ができあがると55,000平米で200店舗超というモデルができあがるので、今後のららぽーとの開発フォーマットがまとまり始めるのではないでしょうか。今後の三井不動産株式会社の開発に注目があつまります。以下、同社のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
施設名称
三井ショッピングパーク ららぽーと堺敷地面積
約74,300㎡(約22,400坪)構造規模
店 舗 棟 :鉄骨造地上3階建(店舗:1~3階、駐車場:屋上)
立体駐車場棟:鉄骨造地上3階建 1棟/鉄骨造地上6階建 1棟延床面積
約143,600㎡(約43,400坪)
(店舗棟 約90,200㎡、立体駐車場棟 約53,400㎡)店舗面積
約56,200㎡ (約17,000坪)店舗数
約210店舗駐車台数
約3,050台交通
南海高野線「北野田」駅 約2.5km
阪和自動車道「美原南」IC 約1㎞、「美原北」IC 約1.5㎞