広島城三の丸 第1期商業施設、3月29日オープン ― 「温故知新」を体現する広島の新観光拠点
広島市中央公園内に位置する広島城三の丸エリアにおいて、2025年3月29日(土)に第1期商業施設がオープンする。このプロジェクトは、中国放送(RCC)を代表法人とする11社の共同事業体「広島城アソシエイツ」による広島城三の丸整備等事業の一環として進められており、地元広島の魅力を体感できる施設として注目を集めている。
第1期商業施設には、広島の伝統や食文化、歴史体験を楽しめる5店舗が出店予定だ。炭火焼の鰻を味わえる「炭火焼 鰻のうな輝 広島店」や、広島お好み焼きの名店の新店舗「三の丸 八昌」、武家茶道をテーマにした「SOKO CAFÉ」、広島の逸品が揃う「ひろしま IPPIN」、そして全国初となる弓道体験型施設「広島城 射楽」が登場する。それぞれの店舗が地域文化を深く感じさせる工夫を凝らしており、訪れる人々に特別な体験を提供することを目指している。
この事業の背景には、「温故知新」をコンセプトに掲げ、歴史的価値を生かした都市空間の創造という使命がある。広島城周辺の史跡や伝統文化を保存・継承しつつ、新しい観光拠点としての可能性を引き出す取り組みだ。広島城アソシエイツは、民間の資金とノウハウを活用して、このエリアを広島の歴史文化の発信地として整備。広島城を起点とした都心回遊性を高めることを目指している。
さらに、このプロジェクトでは商業施設に留まらず、多目的広場や屋外ステージ、駐車場、バス・タクシー乗降場といった施設が整備される予定だ。こうしたインフラが整うことで、広島市内の観光スポット間のアクセスが向上し、市内の移動がよりスムーズになる。また、施設内には24時間利用可能なトイレが設置され、観光客だけでなく地元住民にとっても利便性の高い施設となる。
情報発信においても、広島城アソシエイツは強みを発揮する。テレビ、ラジオ、新聞、デジタルメディア、SNSといった多様なチャネルを活用し、広島城三の丸エリアの魅力を広く伝えることを目指している。これにより、観光客を呼び込むだけでなく、地元住民にとってもこの施設が新たな憩いの場となることを期待されている。
広島城三の丸整備事業は、第1期エリアの開業に続き、第2期エリアの開業(2026年9月予定)や歴史館の供用開始(2026年10月予定)など、段階的にその全貌を明らかにしていく計画である。これにより、広島城周辺はさらなる観光拠点としての価値を高め、国内外からの注目を集めるエリアへと進化する見込みだ。
「広島城三の丸」は、歴史的価値の再評価と未来志向のまちづくりを両立させたプロジェクトとして、広島市の新たなシンボルとなるだろう。以下、株式会社中国放送のプレスリリースから画像を引用。