宮崎市に誕生する国内最大級のコンテナ商業施設~サステナブルな次世代型まちづくりの新潮流
商業施設の環境配慮において、照明や空調の最新化によるCO2削減の取り組みが一般的に行われています。しかし、さらなる環境配慮として、建築物そのものの構造や材質の見直しも重要です。中でも、コンテナを使用した建築は、サステナブルな次世代型建築手法として注目されています。コンテナ建築は、建築廃棄物を大幅に削減し、災害に対する強靱さを兼ね備えるなど、多くの環境メリットを提供します。
このような背景のもと、NTT都市開発株式会社およびNTTアーバンソリューションズ株式会社は、宮崎市広島一丁目プロジェクトとして、国内最大級の建築用コンテナを活用した商業施設の建設を進めています。このプロジェクトは、宮崎市とNTT西日本宮崎支店との連携協定に基づき、地域の活性化と賑わいの創出を目的としています。南棟開発では、地域素材を活かした食物販店やこだわりの品を扱う物販店など、個性あふれるローカルマーケットを目指し、広島通りに沿って、店舗や共用テラスが連続的に繋がる滞留の場を設ける計画です。
本計画は、南棟の一部を2024年秋に先行開業し、2025年春には北棟のリノベーション工事と合わせて全体の開業を予定しています。施設の特徴として、国内最大級の34台の建築用コンテナを使用し、1店舗当たりの面積を最小約4坪の小規模区画とすることで、最大17店舗のテナントを誘致します。また、イベント広場や共用テラスを設けることで、市民の憩いの場となる空間を創出し、市民の皆さまが様々なシーンで自由に過ごせるよう計画されています。
NTT都市開発株式会社とNTTアーバンソリューションズ株式会社は、このプロジェクトを通じて、宮崎駅周辺エリアの歩いて楽しむ魅力を発信し、賑わいと活力の増進に貢献するとともに、グリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」を活用したウォーカブルな街づくりを促進します。本計画は、持続可能なまちづくりを目指し、宮崎市の他エリアや他都市にも展開可能なモデルを提案しています。
このような取り組みは、商業施設が社会的責任を果たし、地域社会に貢献するための新たなモデルを示しています。サステナブルな建築手法の採用は、環境配慮だけでなく、地域の
活性化にも寄与することが期待されます。今後も、このような革新的なプロジェクトが、より多くの商業施設において取り入れられることが望まれます。以下、NTTアーバンソリューションズ株式会社のプレスリリースから画像を引用。