大創産業、新宿駅直結に3ブランド複合店オープン – 区内最大規模で新たな商業戦略を展開
新宿の商業施設業界に新たな動きが起こっている。株式会社大創産業が、世界有数の乗降客数を誇る新宿駅直結のビックカメラ新宿東口店8階に、同社の主要3ブランドを集結させた大型複合店をオープンすることが明らかになった。
2024年10月2日、「DAISO」「Standard Products by DAISO」「THREEPPY」の3ブランドが同時にオープンする。この出店は、新宿区内における大創産業の戦略的な展開を示すものとなる。すでに区内に10店舗を展開しているDAISOだが、THREEPPYの出店は初めてとなり、3ブランドの複合店としても新宿初進出となる。
注目すべきは、この複合店が新宿区内最大の売り場面積を誇ることだ。DAISOが約1180平方メートル、Standard Productsが約321平方メートル、THREEPPYが約165平方メートルと、合計で約1666平方メートルの広大な売り場を構える。これにより、各ブランドの特徴を活かしつつ、顧客の多様なニーズに応える幅広い品揃えが可能となる。
新宿駅の立地を活かし、通勤・通学者から観光客まで幅広い層の集客が見込める。特に、駅直結の利便性の高さは、競合他社との差別化要因となりうる。また、3ブランドを同一フロアで展開することで、顧客の回遊性を高め、滞在時間の延長や購買機会の増加につながる可能性がある。
大創産業の事業展開においても、この出店は重要な意味を持つ。同社は「だんぜん!ダイソー」をスローガンに掲げ、約76,000点もの商品を取り扱う。毎月約1,200種類の新商品を開発するなど、商品力の強化にも注力している。新宿という一等地での3ブランド複合店の出店は、各ブランドの魅力を効果的に発信する絶好の機会となるだろう。
大創産業の国内外での店舗展開も注目に値する。2024年2月現在、日本を含む世界26の国と地域に5,325店舗を展開しており、そのうち国内が4,341店、海外が984店となっている。特にDAISOブランドは、国内3,790店、海外956店と、グローバルな存在感を示している。
業界関係者にとって、この出店は新宿エリアにおける商業施設の競争激化を示唆するものかもしれない。大創産業の3ブランド複合店の成功如何によっては、他社も同様の戦略を採用する可能性がある。また、駅直結の大型商業施設における雑貨・日用品カテゴリーの重要性が再認識されることも考えられる。
新宿の商業地図に新たな一石を投じる大創産業のこの大胆な出店戦略。その成果と、周辺エリアや競合他社への影響が注目される。以下、株式会社大創産業のプレスリリースから画像を引用。